研究実績の概要 |
本課題は、生体内現象の高速可視化・低侵襲可視化を主眼に置いた顕微イメージング技術開発を目的とする。 2023 年度は、研究代表者がこれまでに取り組んできた高速生体イメージング技術である二光子スピニングディスク共焦点顕微鏡法について、更なる技術改変を達成した。具体的には、液体レンズによる焦点面走査機構を導入することにより、生体脳の高速三次元体積イメージングに成功した。本成果は原著論文として投稿され、受理された (Ataka et al., Biomed. Opt. Express 2024)。 また、生体脳イメージングについて、生体脳形状を保持したまま長期間にわたって観察が可能な新規光学窓の作成に成功した。本成果も原著論文として投稿され、受理された (Takahashi et al., Commun. Biol. 2024)。 さらに、本課題から派生して簡易的かつハイスループットな光シート顕微鏡法の開発に成功したことから、プレプリントの投稿 (Otomo et al., bioRxiv 2023)、GitHubを経由したopen source化を行なった。 関連する顕微光学技術について、日本語総説執筆、日本語書籍分担執筆を行い、上記の成果についても一部報告を行った。
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