研究課題/領域番号 |
22H02832
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
植村 明嘉 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30373278)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 網膜 / 炎症 / 線維化 / ペリサイト / マクロファージ |
研究実績の概要 |
我々が開発したペリサイト消失網膜症モデルマウスでは①慢性炎症期に網膜線維化が進行すること、②筋線維芽細胞の周囲に多数のマクロファージが集積すること、③マクロファージを除去すると線維化が抑制されることを見出している。令和4年度の研究では、ペリサイト消失網膜におけるマクロファージと筋線維芽細胞の由来を明らかにすることを目的に、複数の遺伝子組換えレポーターマウスを用いてcell fate mapping解析を行った。その結果、ペリサイト消失網膜におけるマクロファージは活性化ミクログリアと骨髄由来単球の双方に由来すること、さらに、網膜下の筋線維芽細胞はペリサイトと網膜色素上皮細胞の双方に由来することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マクロファージのcell fate mapping解析が当初の想定以上に時間を要したため、筋線維芽細胞のcell fate mapping解析が令和4年度中に終了しなかった。このため、令和4年度予算を繰り越して、筋線維芽細胞のcell fate mappingを令和5年5月末に完了した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、網膜線維化を促進するマクロファージ亜集団を特定するため、ペリサイト消失網膜症モデルマウスからフローサイトメトリー法によりマクロファージを精製し、シングルセルRNA-Seq解析を実施する。
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