研究課題/領域番号 |
22H02841
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
濱田 毅 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90723461)
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研究分担者 |
中村 正裕 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (40634449)
眞杉 洋平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90528598)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 膵癌 |
研究実績の概要 |
これまでの主な研究実績は、ヒト膵癌微小環境における細胞レベルの超多重染色を行うためのパネルの確立、パネルを用いたヒト膵癌切除検体における免疫疫微小環境の特徴化(画像撮影)、膵癌微小環境の細胞レベルのデータと生存予後の関連の解析の準備である。 2022年度にパイロット解析を行った上で確立した多種類の抗体による多重染色のパネルを使用して、予定していた症例数の病理組織スライドにおける染色と撮影を2023年度までにほぼ完了した。 2023年度末には撮影が完了した症例群の一次解析を開始しており、一次解析が終了した症例群から、最終的な解析に用いる膵癌微小環境のデータの取得を行っている。また、その他の分子マーカーや疫学データとの統合解析による分子病理疫学解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた症例数の病理組織スライドにおける染色と撮影を2023年度までにほぼ完了した。そのため、事前に予定していた最終解析を行う準備が整っている。
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今後の研究の推進方策 |
以下の2つのテーマを主に解析を行う予定である。 超多重染色空間解析によって得た膵癌微小環境の細胞レベルのデータと生存予後の関連を解析する(膵癌患者の生存予後と相関する、免疫細胞の種類と分布の特徴を同定、免疫細胞機能を多数のパラメーターで評価し生存予後への影響を検討、予後不良な免疫微小環境を形成する腫瘍因子を同定) 疫学・分子病理データとの統合解析による免疫療法の効果を最大化する戦略の探索(術後化学療法が奏功しない症例群での免疫微小環境の特徴を解明、予後不良な免疫微小環境を形成する疫学因子を同定、予後解析で免疫学的特徴と統計学的に交互作用する喫煙などの疫学因子を同定)
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