研究課題/領域番号 |
22H02984
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
植田 光晴 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (60452885)
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研究分担者 |
安東 由喜雄 長崎国際大学, 薬学部, 教授 (20253742)
水口 峰之 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (30332662)
山中 邦俊 熊本大学, 発生医学研究所, 准教授 (90212290)
三隅 洋平 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (80625781)
中原 圭一 熊本大学, 病院, 講師 (60648591)
田崎 雅義 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (50613402)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | トランスサイレチン / アミロイドーシス / アミロイドブレイカー |
研究実績の概要 |
これまで遺伝性ATTRアミロイドーシス(別病名:家族性アミロイドポリニューロパチー:FAP)に対して、肝移植療法、TTR四量体安定化剤、核酸医薬によるTTR gene silencing療法など、先進的な難病治療法が臨床応用されてきた。これらの治療法はアミロイド原因蛋白質であるTTRの発現抑制もしくは安定化を行い疾患の予後を改善するdisease-modifying therapyであるが、進行した病態への効果は乏しく限定的である。本病態の原因であるアミロイドが細胞・組織障害を生じるメカニズムを検証するため、独自の疾患モデル(in vitro, in vivo)を用いて、アミロイド形成とクリアランス機構に関する病態解析を実施している。これまでアミロイド沈着を実験的に生じさせる培養細胞モデルで細胞障害が経時的に生じると共に炎症や細胞増殖に関連した分子が変動することが確認できた。またin vitroで形成させた線維構造と生体由来の線維構造に共通点があるか解析を実施した。アミロイド線維のコア領域と考えられる部位に対する抗体を本年度も追加で作成しアミロイドへの反応性を確認している。また、in vitroのアミロイドブレイカースクリーニング方法をブラッシュアップし効果を検討した。これらの知見をもとにアミロイド沈着をクリアランスするハイブリッドアミロイドブレイカーの確立を目指して検討を継続する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
抗体の追加作成を行い、研究計画を実施している。
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今後の研究の推進方策 |
作製した抗体とハイブリッドさせたアミロイドブレイカーを作成し、病態モデルを用いた検討を実施する。
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