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2022 年度 実績報告書

非アルコール性脂肪肝炎の病態を制御する肝臓由来の悪玉細胞外小胞の同定と治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 22H03055
配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

寺井 崇二  新潟大学, 医歯学系, 教授 (00332809)

研究分担者 渡邉 雄介  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (00883844)
酒井 規裕  新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (00911984)
阿部 寛幸  新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (50880168)
土屋 淳紀  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70464005)
木村 成宏  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (80838649)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード細胞外小胞
研究実績の概要

非アルコール性脂肪肝炎では肝臓への異所性脂肪沈着に伴う脂肪毒性により、酸化ストレス、ミトコンドリア障害、遺伝子異常の蓄積、それに伴う細胞老化、炎症性サイトカインの分泌など多因子かつ複雑な病態が惹起され、肝線維化、発がんが誘導される。
この肝臓内の微小環境の変化に関して、我々は細胞間コミュニケーションツールとしての細胞外小胞の関与について着目した。本研究では非アルコール性脂肪肝炎における病態の悪化へ寄与する悪玉細胞外小胞の同定を行いバイオマーカーとして確立するとともに、悪玉細胞外小胞を制御することで非アルコール性脂肪肝炎への新規治療法開発の可能性について検証を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2022年度内での計画はマウスモデルからの細胞外小胞の回収量が不十分で遅延がみられ、2023年度へ繰り越させて頂き、2023年度をかけて予定通りの内容を実施できている。

今後の研究の推進方策

NASHモデルの肝臓から抽出した悪玉細胞外小胞の機能評価を、培養細胞及びマウスモデルを用いて行う予定である。
MC4R KOマウスにHFDを20週投与したNASHモデルの肝臓組織より細胞外小胞を抽出し、各培養細胞(肝細胞、星細胞、内皮細胞、T細胞、マクロファージ)や癌培養細胞及び肝がん細胞株に添加し、各種遺伝子発現(RNA-seq解析やReal-time PCRを行う)、サイトカイン、ミトコンドリア機能等の変化を評価する。
さらにin vivo解析として正常マウス、NASHモデル、マイトファジーレポーターマウスにも投与し炎症、線維化、劣化・老化細胞発現状況(p21,p16等の発現)、癌化に関して変化を観察する。また、変化があった群は肝組織や血液細胞を用いて免疫細胞の変化をフローサイトメトリーに
て解析し、更に肝組織から分離した免疫細胞を中心としたSingle cell RNA解析を行い包括的に悪玉細胞外小胞の及ぼす影響を解析する。

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公開日: 2024-12-25  

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