研究課題
重度心不全の治療法として、ヒト多能性幹細胞由来の心筋細胞 (hiPSC-CMs) の移植による心機能回復が期待されている。阪大で心筋シートを用いたFrist Man臨床試験は既に成功して、有効性安全性評価を検証した。本研究課題において、申請者らは独自に開発した3D足場デバイスを利用し、生体内の心筋構造を模倣することによって、配向・多層化した心筋組織の構築に成功した。この心筋組織を用いて小・大動物の心筋梗塞モデルへ移植した結果、心機能の回復効果が認められた。申請者らは最近、これまでの3D足場デバイスを改善することにより、厚み1mm以上の心筋組織を作成することに成功した。同時に重厚心筋組織の栄養提供の問題についても大幅に解決した。しかしながら、この重厚心筋組織を用いて心筋梗塞モデルラットへ移植する際、免疫不全動物の使用並びに免疫抑制剤を投与したにも関わらず、免疫拒否反応を起こしてしまい、移植された心筋細胞が攻撃され、組織が半分しか残存していないことが明らかとなった。一方、間葉系幹細胞 (MSCs) は炎症、免疫拒否反応を抑制する役割と血管新生を促進機能を持つことが解明され続いている。本研究課題は移植された重厚心筋組織を自己免疫系の細胞の攻撃回避及び血管新生促進するように、MSCsの機能を生かして、工学的な手段と融合し、ヒトiPS由来心筋-間葉系細胞を含んだ複合体組織を構築することを目的とする。最終的には、組織工学技術を駆使した高機能化心筋組織による次世代心不全根治法の開発を目指す。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
Bioactive Materials
巻: 37 ページ: 533~548
10.1016/j.bioactmat.2024.03.028
Analytical Chemistry
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