研究課題
本年度は、エクソソームを分泌する細胞として歯髄幹細胞を選択し、歯髄幹細胞が分泌するエクソソームについて解析を行った。歯髄幹細胞は、メーカーから購入したが、そのメーカーが歯髄幹細胞用培地として販売している培地には血清が含まれている。そのような血清には、動物由来のエクソソームが含まれていることから、xeno-free培地で歯髄幹細胞を培養できる培地の検討を行った。本年度は、国内メーカー2社から販売されている間葉系幹細胞用の2種類のxeno-free培地を選択した。歯髄幹細胞を3日間培養し、その培養上清中の成長因子、および、その培養上清中に含まれるエクソソームに内包されている成長因子の量をELISA解析で比較した。6種類の成長因子を解析したところ、5種類の成長因子は培養上清で高い値を示したが、1種類の成長因子は、培養上清中に含まれるエクソソームに内包されている成長因子で高い値を示した。
2: おおむね順調に進展している
歯髄幹細胞をxeno-free培地で培養できることを確認し、歯髄幹細胞が分泌するエクソソームに内包されている成長因子を解析することが出来たため。
歯髄幹細胞をxeno-free培地で培養するときに分泌されるエクソソームの血管新生能を解析する。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件)
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巻: 11 ページ: e020637
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