研究課題
がん関連神経ががん微小環境においてがん細胞,免疫細胞,血管内皮細胞とどのようなネットワークを形成しているのか検証することを目的に研究を進めた。頭頸部癌においては,舌部分切除術後の検体を用いて,組織中の神経(感覚神経・交感神経・副交感神経)の分布と密度が頸部リンパ節転移や予後にどのように影響するかを検証する研究を遂行している。また,唾液腺癌における自律神経密度と予後を明らかにした研究成果を得た(投稿中)。さらに,胆管癌においても自律神経密度と予後との関連を研究している(投稿準備中)。これらの成果を日本頭頸部癌学会,日本口腔・咽頭科学会,日本頭頸部外科学会で発表した。
3: やや遅れている
がん微小環境における自律神経密度と予後との関連を様々な癌種で明らかにしているが,その分子生物学的なメカニズムについては,各癌のモデルの形成が困難であることから遅れている。
がん組織中の自律神経がどのように誘導されてくるのか,由来神経は何なのか,誘導された自律神経ががん細胞や免疫細胞,血管内皮細胞とどのような相互作用を起こしているかについての分子生物学的なメカニズムの解明を行う。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
耳鼻咽喉科
巻: 2 ページ: 627-635