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2023 年度 実績報告書

間葉系幹細胞(MSC)の生体内作用における新たな細胞極性化の証明

研究課題

研究課題/領域番号 22H03245
配分区分補助金
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

榛村 重人  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任教授 (00235780)

研究分担者 森川 暁  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00424169)
岡野 栄之  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60160694)
平山 雅敏  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90528473)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード間葉系幹細胞 / 骨髄移植 / マクロファージ
研究実績の概要

我々は、マウス骨髄移植モデルにて、骨髄移植時にCD45陰性であったGFP標識新鮮間葉系幹細胞(MSC)が、骨髄移植後移植後にCD45陽性となったことを突き止めた。これらの細胞はMHC Class II陽性、かつCollagen I陽性であることから、いわゆるFibrocyte、あるいはマクロファージの特徴を備えた細胞であることが示唆された。そこで、新鮮間葉系幹細胞(MSC)はFibrocyteを経て線維芽細胞に分化する他に、MHC Class II陽性の抗原提示細胞に分化する可能性を示すため、昨年度は骨髄より分離したMSCを本来は造血幹細胞由来とされている樹状細胞やマクロファールなどの抗原提示細胞に分化するかを確認した。その結果、骨髄の新鮮MSCがCD45陽性細胞に分化することをin vitroで確認した。CD45陽性細胞はCD68とCD206も陽性であることも確認できており、マクロファージであることをほぼ同定した。さらに本年度は新鮮間葉系幹細胞をマクロファージに分化誘導した後に、Single Cell RNA解析を実施した。その結果、マクロファージマーカーを発現する細胞には2つの群が存在することが明らかになった。最終年度ではこの2群の細胞について詳細に検討をする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り、新鮮MSCと培養MSCの single cell RNA-seqを繰り上げて実施、詳しく解析することが可能となった。

今後の研究の推進方策

新鮮MSCと培養MSCのRNA-seqの結果、マクロファージの特徴を持つ細胞群が2つあることを同定した。2群の違いは、1型コラーゲンの産生能が特徴的であり、いわゆるファイブロサイトも含まれている可能性があることを突き止めた。In vivoの実験を合わせてMSCがマクロファージに分化する工程を確認できたら論文執筆を検討する。

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公開日: 2024-12-25  

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