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2023 年度 実績報告書

癌抑制型人工合成環状RNAによる癌進展抑制メカニズムの解明と創薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22H03286
配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

笠松 厚志  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60375730)

研究分担者 鵜澤 一弘  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (30302558)
関 直彦  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50345013)
中嶋 大  千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (50431747)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード人工合成環状RNA / ノンコーディングRNA / microRNA
研究実績の概要

口腔癌において発現増強しているmicroRNAと癌進展度の指標(浸潤能, 遊走能, 転移能)について多変量解析を行ったところ, miR-1269aが口腔癌特異的microRNAである可能性が示唆された. そこで, miR-1269aを吸着する環状RNA用塩基配列をルシフェラーゼベクター(circRNA-1269a)に取り込み, 機能解析およびルシフェラーゼアッセイを行った. その結果, 機能解析, シフェラーゼアッセイにおいてcircRNA-1269aがmiR-1269aの機能を有意に低下させ, 細胞増殖および遊走を有意に減少させた. このことから, circRNA-1269aが腫瘍の進行を阻害し, 口腔扁平上皮癌の治療法となりうることが示された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

人工合成環状RNAを用いた口腔癌細胞株において上記解析を完了しているため.

今後の研究の推進方策

circRNA-1269aがmiR-1269aの下流にどのような影響を与えるかを明らかにするために, データ非依存性解析(DIA)をもちいたプロテオーム解析とin silico解析を行う予定である. また, octExosomeにcircRNA-1269aを搭載し, 口腔癌担癌ヌードマウスモデルへoctExosomeを注入する. circRNA-1269aを内包したoctExosomeの注入による腫瘍の縮小効果を評価し, また移植組織を摘出し, 蛍光免疫染色にて標的因子の発現状況や, アポトーシス・細胞周期関連因子等の動きを定量的にとらえる.

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公開日: 2024-12-25  

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