研究課題/領域番号 |
22H03347
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
櫻井 健一 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (80323434)
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研究分担者 |
高谷 里依子 千葉大学, 予防医学センター, 助教 (20772370)
高橋 朋子 千葉大学, 予防医学センター, 特任助教 (50770690)
江口 哲史 千葉大学, 予防医学センター, 講師 (70595826)
山本 緑 千葉大学, 予防医学センター, 講師 (90597121)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 小児肥満 / 腸内細菌叢 / 胎児期環境 / レプチン |
研究実績の概要 |
小児期の肥満は成人期の肥満につながるため、生活習慣病の予防において解決すべき課題 となっている。妊娠中の母体腸内細菌叢が胎児にさまざまな影響を与え、小児期肥満と関連することが報告されている。そこで、本研究では妊娠中母体腸内細菌叢が小児肥満に与える影響およびそのメカニズムの解明を目的とする。出生コホートにて妊娠中腸内細菌叢と臍帯血アディポカイン濃度との関連、さらに小児期体格等への影響を解析する。本研究の成果は肥満、その先にある生活習慣病を標的とした胎児期からの予防医学の確立に貢献しうる。 令和4年度は以下の内容で研究をおこなった。a)コホート参加者のリクルートおよび母体生体試料収集:参加者リクルートを令和4年度も継続した。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、参加者登録が遅れたが、最終的に500名強の参加をえた。妊娠中の母親から妊娠前期および後期の腸内細菌叢解析のための糞便試料を収集した。b)母親に関する質問票調査:コホート参加者に対して妊娠初期(14週まで)および妊娠後期(32週前後)に質問票調査を行った。質問票には年齢、身長、体重(妊娠前および調査時点)、治療中の疾患などの基本情報に加え、社会経済的背景、教育歴、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)など、肥満や腸内細菌叢に影響を与える可能性のある事項についても情報を収集した。c)臍帯血採取および臍帯血アディポカイン測定:出産に際して臍帯血を採取した。臍帯血清200検体を用いてレプチン濃度を測定した。測定した臍帯血清レプチン濃度は母体腸内細菌叢との関連を解析するために用いる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により、妊婦の参加登録が目標数に達するまでの期間が延長されたため、出産時の臍帯血採取スケジュールが遅延した。
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今後の研究の推進方策 |
母体の糞便試料及び臍帯血の収集は完了している。また、臍帯血レプチン濃度の測定も完了した。今後はコホート調査により収集された質問票データの登録及び腸内細菌叢解析を進める計画となっている。また、生後の参加児の体格に関する質問票調査を継続し、妊娠中の腸内細菌叢・臍帯血レプチン・生後の体格の関連を統計学的に解析する。
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