研究課題/領域番号 |
22H03363
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
清野 諭 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50725827)
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研究分担者 |
野藤 悠 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10626047)
杉浦 裕太 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (40725967)
藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 副所長 (50332367)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 高齢者 / フレイル / 通いの場 |
研究実績の概要 |
これまでに、運動・栄養・口腔プログラムの中で不足するものを、高齢者の通いの場に無理なく付加(ちょい足し)するためのプログラムをまとめ、対象地域に在住する住民・宿院への研修を実施してきた。しかし、他地域に展開するにあたり、研修に係る自治体職員/参加者の労力対効果の適切なバランスを検討する必要がある。そのため、今年度は、研修実施回数(2回/3回/4回コース)による効果差を検証した。対象地域の3地区で、通いの場の担い手(住民)を対象とした2時間/回の研修を3パターン(A地区:2回/B地区:3回/C地区:4回)実施した。研修の全課程を修了し、研修前調査データに欠損のない66名(2回:33名、3回:12名、4回:21名)を解析対象とした。研修終了時の“ちょい足し”実践率(主要評価項目)と、研修前後の“ちょい足し”する自信・意欲・技術、研修参加者の筋力運動・口腔体操頻度、食品摂取多様性得点(副次評価項目)を評価した。 その結果、研修終了時の各種プログラムの“ちょい足し”実践率(範囲:14.7-54.3%)には、実施回数間で有意差がなかった。自信・意欲・技術は実施回数に関わらず有意に向上した。いずれも2回コースよりも3回/4回コースで有意に高値を示す傾向にあった。口腔体操頻度の変化には回数間の有意差がなかったが、筋力運動頻度と食品摂取多様性得点は、2回コースよりも3回コースで有意に大きく向上した。本研究によって、比較的少ない(2回/3回の)実施回数でも期待する効果が得られる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していた研修を予定通り実施するとともに、他地域においても実施回数別の効果差を検討することができた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、住民・専門職・事業者など、多様な対象に対して、フレイル予防に関する研修を実施していく予定である。
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