研究課題/領域番号 |
22H03367
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
前田 秀将 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (60407963)
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研究分担者 |
大山 恭司 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00255423)
細道 純 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (00420258)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 間歇的低酸素 / 乳幼児突然死症候群 / 不妊症 / 周産期死亡 / 睡眠時無呼吸症候群 / グリオーシス |
研究実績の概要 |
妊娠期の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は胎児を低酸素に曝露させ、流産や周産期死亡、さらには乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因のひとつと考えらえている。睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の原因としてはもともと口蓋垂や口蓋扁桃の肥大や下顎の形態異常による場合もあるが、肥満を原因にしたものが最も多い。妊娠によって妊婦は脂肪が蓄積しやすくなり、一過性に過度の体重増加になる傾向があり脂肪の沈着によって気道が狭くなり、妊婦の誰でもがOSASとなる可能性がある。しかし、OSASと妊娠・出生後の死亡についての報告はいままであるが、その病態について低酸素が一連に関係しているという基礎的実験の報告はない。研究代表者は独自の装置を開発し、ラットおよびマウスを用いて現象の再現性を試みた。発生、発達による面、心機能、出生数への影響、筋肉の発達について各部門の専門家と定期的カンファレンスを行いながら研究を進めている。本研究ではこの間歇的低酸素装置を用いてOSASのラット・マウスモデルを作成し、その原因・機序の病態生理を解明することにより、不妊治療・流産予防及びSIDSの解明に大きな貢献ができる。間歇的低酸素実験においては国内外で多くの実績がある。原因不明の死亡を解明することは法医学者、そして基礎実験者としての使命でもある。今までにわれわれが行ってきた実験結果と過去の事例を詳細に検討することにより、科学的根拠に基づいたその病態生理について解明が進んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
低酸素発生装置に不備は見つかっており、動物モデルに適切な環境状況で曝露されていなかった可能性があったため装置の見直しをしている。不備が見つかったため解決策は見出されているため年度内に予定実験は遂行できる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
間歇的低酸素装置を組み立て実験動物を作成し、予定通りのデータを取得し、学会発表および論文執筆をする予定である。
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