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2022 年度 実績報告書

糖尿病重症化予防のためのAI支援型「人々を惹きつける」特定保健指導システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22H03421
配分区分補助金
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

坂下 玲子  兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40221999)

研究分担者 森本 雅和  兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授 (10305683)
塩見 美抄  京都大学, 医学研究科, 准教授 (10362766)
中西 永子  兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (10843013)
眞鍋 雅史  嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (20537071)
片岡 千明 (近藤千明)  兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (40336839)
小野 博史  兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (70707687)
新居 学  兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授 (80336833)
笹嶋 宗彦  兵庫県立大学, 情報科学研究科, 教授 (80402999)
加治 秀介  神戸女子大学, 看護学部, 教授 (90224401)
川田 美和  兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (70364049)
西池 絵衣子  兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (90559527)
濱上 亜希子  兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (70780485)
河野 孝典  兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (70876820)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード保健指導 / 糖尿病 / ICT / 行動変容 / アプリ開発
研究実績の概要

1.糖尿病重症化予防エビデンスに関して文献レビューを行い,先行研究には介入の脱落率が高いなどバイアスリスクが高い論文や、介入内容が不統一な論文を含めメタアナリシスしている論文があること等が課題と考えられるが,食事と運動の組み合わせによる介入が糖尿病重症化及び発症予防に効果的であること、患者指導には限界があり自己管理力を高めるアプローチの必要性が示唆された。
2.ビッグデータ分析を基にして糖尿病重症化を予測するアプリを開発し,特定保健指導対象者一人ひとりについての重症化リスクを示す「オーダーメイド健康レポート」を開発した。
3.特定保健指導未利用者に対する行動インサイト調査として地域住民および企業従事者を対象とした調査を実施した。地域住民については,健康行動に対する潜在ニーズについての9つのカテゴリーが抽出され,「怪我や病気をせずに健康でいたい」という普遍的なニーズを対象者が持っていることが明らかとなった。
4.特定保健指導プログラムとして,①参加者が自分のできていないことやリスクばかりにとらわれず自身の強みに着目できるような働きかけを行うこと,②自分の考えや実践について振り返ったり話す機会をもった後に知識提供を行うなど,主体的な参加を促進すること,③自身の身体に関心をもち,自分をいたわるという視点を大切にすること,④自分なりの人生の目標を達成するための取り組みであるという捉え方を重視すること,⑤仲間づくりという側面も含むことを特徴としたプログラムを開発し実装した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

フィールドの準備が先方の都合により遅れたが,2022年度に計画した事業はすべて終了することができた。

今後の研究の推進方策

今後は以下のことを明らかにすることを目指す。
1.効果ある保健指導に関するレビュー:糖尿病重症化に効果がある保健指導に関して国内外の文献のレビューを行う。
2.インサイト調査:2022年に明らかにした内容を踏まえ、さらにインタビューを追加し特定保健指導対象者が抱える健康ニーズの構造について、行動経済学の視点を取り入れ、明らかにする。
3.ビッグデータを活用とし糖尿病重症化予測する「オーダーメイド健康レポート」の実装およびチャットボットの開発を行う。
4.人を惹きつける特定保健指導プログラム開発:開発した特定保健指導新プログラムの効果について評価する。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ビッグデータに基づく糖尿病重症化リスク予測2022

    • 著者名/発表者名
      坂下 玲子, 森本 雅和, 新居 学, 中西 永子, 小野 博史, 谷田 恵子, 河野 孝典, 笹嶋 宗彦, 中出 麻紀子
    • 雑誌名

      Phenomena in Nursing

      巻: 6 ページ: S16-S21

    • DOI

      10.24640/purs.6.1_S5

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ビッグデータを活用した健康リスク予測と高度看護介入による新たなデータヘルス・システムの構築2022

    • 著者名/発表者名
      坂下 玲子
    • 雑誌名

      Phenomena in Nursing

      巻: 6 ページ: S1-S4

    • DOI

      10.24640/purs.6.1_S1

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ビッグデータを活用した健康リスク予測と高度看護介入による新たなデータヘルス・システムの構築2022

    • 著者名/発表者名
      濵上 亜希子, 片岡 千明, 西池 絵衣子, 川田 美和, 森 菊子, 大野 かおり
    • 雑誌名

      Phenomena in Nursing

      巻: 6 ページ: S16-S21

    • DOI

      10.24640/purs.6.1_S16

    • オープンアクセス
  • [学会発表] Structure of needs of older community residents for health behaviors2023

    • 著者名/発表者名
      Ono, H., Kawada, M., Kataoka, C., Nishiike, E.,Hamaue, A., Morioka, K., Sawamura, S., Sasajima, M, Sakashita, R.
    • 学会等名
      The 26th East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 国際学会
  • [学会発表] Characteristics of health behavior decision making among community elderly with lifestyle related diseases2023

    • 著者名/発表者名
      Aimi, M., Hirata, M., Kawano,T., Nakanishi, E., Watanabe, R., Morioka, K., Ono, K.
    • 学会等名
      The 26th East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 国際学会
  • [学会発表] Nursing support to be provided by public health nurses during home visits to individuals with high diabetes risk2022

    • 著者名/発表者名
      Kawada, M., Hamaue, A., Kataoka, C., Nishiike, E., Ohno, K., Mori, K
    • 学会等名
      The 25th East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 国際学会
  • [学会発表] 糖尿病重症化予防エビデンスに関するコクラン・レビューの概観的レビュー2022

    • 著者名/発表者名
      塩見美抄,岩瀬裕三,坂下玲子
    • 学会等名
      第42回日本看護科学学会学術集会
  • [学会発表] 自分の強みを活かし糖尿病を予防するための特定保健指導プログラムの評価2022

    • 著者名/発表者名
      西池絵衣子, 森菊子, 片岡千明, 川田美和, 濵上亜希子, 大野かおり, 澤村早苗
    • 学会等名
      第42回日本看護科学学会学術集会
  • [備考] 糖尿病重症化予防のためのAI 支援型「人々を惹きつける」特定保健指導システムの開発

    • URL

      http://okuchigenki.com/results/index.html

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公開日: 2024-12-25  

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