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2023 年度 実績報告書

身体活動の格差を考慮した大規模介入とデジタル/アナログ技術基盤の創出

研究課題

研究課題/領域番号 22H03463
配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

鎌田 真光  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (60523090)

研究分担者 田栗 正隆  東京医科大学, 医学部, 主任教授 (20587589)
天笠 志保  帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30889275)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードスポーツ・運動 / 身体活動 / ゲーミフィケーション / 行動変容 / 普及科学 / 運動疫学
研究実績の概要

身体活動・運動の不足は公衆衛生上の課題であり、社会経済的要因による身体活動の格差も問題となっている。本研究は、①デジタル介入研究、②デジタル・サーベイランスの開発と検証、③地域介入研究から構成され、格差を考慮した身体活動・スポーツ普及の大規模介入や社会実装に向けて、デジタル・アナログ両面から鍵となる技術基盤・科学的知見の創出を目的とした。
2年目の成果としては、まず、①デジタル介入研究において、行動科学とゲーミフィケーションに基づき開発されたアプリ「パ・リーグウォーク」について、長期的効果の検証に必要なデータベースの整理と分析を進めた。次に、②デジタル・サーベイランスの開発と検証として、スマートフォン(iPhone)のデフォルト機能として測定されている歩数データの画像解析ツールの改訂版開発と精度検証が完了した。また、サンプル調査を協力自治体とともに進め、調査協力者特性の検証を進めた。③地域介入研究では、島根県雲南市のクラスター・ランダム化比較試験(RCT)において、疾病罹患情報に関するデータベース構築を自治体と協力して引き続き進めた。また、並行して、全市介入の実施(普及プロジェクト)を継続支援した。
それぞれのプロジェクトの進捗に合わせて、公表できる成果については学会・シンポジウム・セミナー等で発表を行うとともに、論文執筆を進めた。②歩数データの画像解析ツールについては、プログラムをGithub上で公開した。次年度(最終年度)は各種分析を完了させ、研究成果を発表していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ここまで概ね計画通りのデータの取得や整理、開発が進み、現時点で重大な遅延はない。研究成果の発信として、本年度は関連成果を国内学会を中心に発表できた。地域介入研究については、その成果の一部を発表した第25回日本運動疫学会学術総会(2023.6.24, 中京大学)において、優秀演題賞を受賞した。

今後の研究の推進方策

現時点では計画通り順調に研究が進展しているため、今後も計画に基づき研究を推進する。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 3件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] Lund University(スウェーデン)

    • 国名
      スウェーデン
    • 外国機関名
      Lund University
  • [雑誌論文] Association between flexibility activity and blood‐pressure change among older adults in Japan: A 5‐year longitudinal study2023

    • 著者名/発表者名
      Abe Takafumi、Okuyama Kenta、Kamada Masamitsu、Kitayuguchi Jun、Hamano Tsuyoshi、Waki Hidefumi、Nabika Toru、Isomura Minoru、Sundquist Kristina
    • 雑誌名

      Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports

      巻: 33 ページ: 1552~1559

    • DOI

      10.1111/sms.14386

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 子ども・青少年における等価年収とスポーツクラブ・運動部加入の関連~子ども・青少年のスポーツライフ・データ2021 の2 次分析~2023

    • 著者名/発表者名
      松下宗洋, 川邊保孝, 鎌田真光
    • 学会等名
      第25回日本運動疫学会学術総会
  • [学会発表] iPhone のスクリーンショット画像解析による歩数情報読み取りツールの開発と検証2023

    • 著者名/発表者名
      森まりも, 天笠志保, 福島教照, 井上茂, 鎌田真光
    • 学会等名
      第25回日本運動疫学会学術総会
  • [学会発表] 身体活動を促進する多面的地域介入の拡大普及研究2023

    • 著者名/発表者名
      都築葵, 鎌田真光, 天笠志保, 北湯口純, 安部孝文, 井上茂
    • 学会等名
      第25回日本運動疫学会学術総会
  • [学会発表] 島根県雲南市における身体活動促進プロジェクトのこれまでとこれから~クラスターRCTから普及拡大・格差是正に向けた挑戦へ~2023

    • 著者名/発表者名
      鎌田真光
    • 学会等名
      第25回日本運動疫学会学術総会
  • [学会発表] 身体活動の疫学研究と普及戦略2023

    • 著者名/発表者名
      鎌田真光
    • 学会等名
      第29回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] ソーシャルマーケティングを活用した身体活動促進の実践的研究2023

    • 著者名/発表者名
      鎌田真光
    • 学会等名
      第2回日本ヘルスマーケティング学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 身体活動促進の研究と社会実装2023

    • 著者名/発表者名
      鎌田真光
    • 学会等名
      第30回日本行動医学会学術総会
    • 招待講演
  • [備考] iPhoneヘルスケアアプリ歩数読取ツール

    • URL

      https://github.com/masakamada/healthcareapp_UT

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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