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2022 年度 実績報告書

実践的知識のための思考語いに基づく研修法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22H03704
配分区分補助金
研究機関和歌山大学

研究代表者

松田 憲幸  和歌山大学, システム工学部, 准教授 (40294128)

研究分担者 小倉 光博  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (90326364)
池田 満  北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80212786)
京極 真  吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50541611)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード教育工学 / 看護教育 / オントロジー工学 / 経験学習 / メタ認知
研究実績の概要

病院組織と連携して,他者対話と自己内対話の同型性への気づきを促す看護思考法研修を開催し,思考の誤りの体系を基礎とした,実体験を通して将来に活用できる知識の構築法を学ぶ指導教材を開発し,病院組織のための研修法の確立を目指し,我々がこれまで構築してきた看護思考オントロジーに,当該年度に開催した研修で認めた看護思考の誤りを加えつつ,看護思考法の学習を促す教材の開発,および,看護思考研修モデルの構築に取り組んだ.連携する病院で,実際に,約二ヶ月に渡り研修を開催し,看護師長と看護副師長16名が参加した.看護思考の事例(ケース)を収集し,看護思考の診断を実施した.問題指摘,原因同定,解決助言,効果示唆について分析し,これまでに類型化した思考の誤り体系を洗練化した.研修で指導者は,論理構造に関する問題,判断の背後にある脱文脈した理由を分析できない誤り,自己の悩みを言葉に表せない誤りを認めた.扱ったトピックには,救急の受け入れ判断や,患者の自尊心への寄り添い,食事制限の指導と患者の希望に関する問題がある.思考誤りをキーとし,当該年度および過去に収集したケースをリポジトリに登録した.思考誤りリポジトリを介して,指導者による看護思考の誤りの診断結果から,看護思考の誤り箇所とその理由を説明する学習資料を自動生成する仕組みを設計・試作した.構築した思考誤りリポジトリは,今後,設計・開発する教材管理・研修管理システムの基盤となる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

連携する病院で16名の看護師が参加する看護思考法研修を開催し,16件の看護思考ケースを診断し、問題指摘,原因同定,解決助言,効果示唆を収集し,誤りの体験を洗練化し,今後のシステム開発の基盤となる思考誤りリポジトリを構築できた.また,指導者による思考ケースの診断結果に連動して,学習者へ誤りを説明する教材の自動生成機能を実装することができたから.

今後の研究の推進方策

連携する病院で収集した看護思考に基づき、看護思考の誤りを診断・類型化を引き続き継続する。また、類型化に基づき、看護思考の誤りのための教材を構築する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件)

  • [雑誌論文] Structural validity and internal consistency of a hypothesized factor structure of the Fugl-Meyer Assessment of the upper extremity2022

    • 著者名/発表者名
      Yuta Tauchi and Makoto Kyougoku and Yuho Okita and Takashi Takebayashi
    • 雑誌名

      Topics in stroke rehabilitation

      巻: 30(5) ページ: 1-11

    • DOI

      10.1080/10749357.2022.2070361

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ポジティブ作業評価における関与度推定システムを活用した作業療法実践の臨床有用性 事例報告2022

    • 著者名/発表者名
      野口 卓也 and 京極 真
    • 雑誌名

      作業療法

      巻: 41(5) ページ: 592-601

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【今あらためて「対話」を問う-オープンダイアローグ時代の深化と進化-】多職種連携における対話2022

    • 著者名/発表者名
      京極 真
    • 雑誌名

      精神科治療学

      巻: 37(10) ページ: 1111-1115

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 作業中心のEvidence-based practiceにおけるコンピテンシーの質的解明2022

    • 著者名/発表者名
      廣瀬 卓哉 , 寺岡 睦 , 京極 真
    • 雑誌名

      作業療法

      巻: 41(6) ページ: 686-693

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【臨床現場からの研究発信-観察データをどう活かすか-】層別解析と回帰分析 交絡因子を含めた因果関係の証明2022

    • 著者名/発表者名
      京極 真
    • 雑誌名

      The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine

      巻: 59(11) ページ: 1106-1110

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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