研究課題/領域番号 |
22H03815
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
栗島 英明 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (80392611)
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研究分担者 |
倉阪 秀史 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (20302523)
谷田川 ルミ 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (20624266)
森 朋子 国士舘大学, 政経学部, 講師 (30728134)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 地域人材育成 / 持続可能な地域 / 専門知 / 学校教育 / 持続可能な開発のための教育(ESD) |
研究実績の概要 |
2022年度は、以下の調査研究を実施した。 小課題1では、大田区立大森第六中学校の教諭1名、ドルトン東京学園の教諭3名、西之表市立種子島中学校の教諭3名、鹿児島県立種子島高等学校の教諭1名、国立環境研究所サイエンスコミュニケータ1名にインタビュー調査を実施し、専門知の正課への実装時の課題抽出を行った。小課題2では、専門知実装時の課題解決やカリキュラム・オーバーロードへの対応等についての優良事例として、ESDに積極的に取り組んでいる熊本市立北部中学校へのヒアリング調査を実施した。また、九里学園高等学校において、カリキュラム・オーバーロードを起こさずに、教育目的を確実に達成できるような探究学習プログラムをどのように作っていくか、教員組織としてどのような体制が必要かについて、教員から現状の課題を出してもらい、解決につながるアイディアを出すべく、ワークショップ形式の教員研修を実施した。小課題3では、2021年度より鹿児島県立種子島高等学校、西之表市立種子島中学校、九里学園高等学校の3校で正課として先行実施しているベースプログラム・教材の最新データへの更新を行った。コロナ禍やGIGAスクール構想等を踏まえ、教材として使用している「未来カルテ」と「カーボンニュートラルシミュレーター」のウェブでの提供に向けて、内部プログラムの簡素化・共有化を進めるとともに、2020年の国勢調査データなど新しい統計データに更新する作業を実施した。その際、全市町村に関して住宅関連推計ができるようにプログラムを追加する作業を実施した。小課題4では、2021年度より鹿児島県立種子島高等学校、西之表市立種子島中学校、九里学園高等学校の3校で正課として先行実施しているベースプログラムを継続し、生徒へのアンケート調査や生徒の成果物(ワークシート・レポート等)により、教育効果の測定を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
小課題1で予定していた専門知の正課への実装時の課題抽出のためのワークショップが、学校現場でのコロナ禍およびインフルエンザ流行の影響で実施できなかった。ESDを実践する教育関係者へのインタビュー調査は、一部のみ実施できた。また、小課題2で予定していた専門知実装の課題に取り組む中学校・教育委員会への訪問調査も同様の理由で1か所しか実施できなかった。教員研修については、九里学園高等学校のみで実施し、教育現場の実態把握ができた。小課題3および小課題4は予定通り進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
専門知の実装における課題を抽出するため、ESDを実践する学校関係者へのインタビュー調査を継続する。なお、コロナ禍やその他の要因を考慮し、ヒアリングではオンラインなどを活用する。また、ESDや地域人材育成を「総合的な学習/探究の時間」等で実践する中高教員を招聘したワークショップや教員向けの研修プログラムを実施し、専門知の実装に向けた課題と解決策を整理する。
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