研究課題/領域番号 |
22H03861
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中塚 幹也 岡山大学, 保健学域, 教授 (40273990)
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研究分担者 |
宍戸 圭介 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (10524936)
粟屋 剛 岡山商科大学, 法学部, 特任教授 (20151194)
建石 真公子 法政大学, 法学部, 教授 (20308795)
三浦 朋子 亜細亜大学, 法学部, 准教授 (70586479)
関 明穂 岡山大学, 保健学研究科, 客員研究員 (20314685)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 性的マイノリティ / LGBTQ / 家族形成 / 生殖医療 / 配偶子提供 / 養子縁組 / ライフプラン / 出自を知る権利 |
研究実績の概要 |
2023年7月8日に公開セミナー「LGBTの子どもはライフプランを立てられるのか?LGBTQと法律」を開催し,LGBT理解増進法,性同一性障害特例法,生殖医療民法特例法に関連して,生殖医療により子どもを持ったLGBTQ当事者,支援団体代表,法学者,倫理学者などによるシンポジウムを開催した.また,子ども・大人からの質問「なぜ,性的指向や性自認による差別はいけないのか」「性別変更の要件としての性別適合手術は合憲か」「LGBTQ当事者は子どもを持ってはいけないのか」「日本は,すべての人が生きやすい社会か」に答えた.さらに,この議論をもとに動画コンテンツを制作し配信している. 国内外のライフプラン教育・倫理教育に関する資材を収集し,これらを参考に独自の教材を試作し,LGBTQ当事者などの意見を聞いた, 全国の養子縁組・里親制度の斡旋団体等,教育関係者への聞き取り調査を実施した.また,同性パートナーシップを実施する自治体の職員や議員,国会議員などに取材し課題を聞いた. 教員における「性の多様性」「LGBTQの子どものライフプラン」などに関する教育の実態や意識を明らかにするためのアンケート調査を実施し解析した. 岡山県において、試作したLGBTQ当事者も含めた子どもを対象として試作したライフプラン教育・倫理教育用の資材案を,小学・中学・高校の教員,性教育等を行う産婦人科医や助産師に提示し評価を得たうえで,教材を作成し,中学生,高校生への配布を開始した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
公開セミナー,学会でのシンポジウムなどを予定通り実施し,LGBTQ当事者,支援団体関連者,学者との議論も行った.LGBTQ当事者や自治体職員,教員などからの意見聴取や,予定していた調査も実施した.さらに,教材の製作も行った.
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今後の研究の推進方策 |
教材を公開、性教育・ライフプラン・倫理教育の関連者への公開シンポジウムの開催、全国の生殖医療実施施設の代表者への実態・意識調査、LGBTQの子どもを念頭においたライフプラン教育・倫理教育用の教材を使用した授業の試行、児童・生徒・学生、さらに、その保護者の意識調査を行う.
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備考 |
制作した関連WEB 岡山県妊孕性等普及啓発標準プログラム等作成事業:未来への選択肢 https://miraihenosentakushi.jp/
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