研究課題/領域番号 |
22H03898
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
渡辺 健太郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 上級主任研究員 (10635808)
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研究分担者 |
大槻 麻衣 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (30609095)
小原 真衣子 (小早川真衣子) 千葉工業大学, 先進工学部, 助教 (50707718)
木下 裕介 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (60617158)
Ho QuangBach 東京工業大学, 工学院, 助教 (90802893)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 拡張業務システム / 人間拡張 / 業務支援 / デザイン |
研究実績の概要 |
令和4年度は、製造現場における人間拡張技術の適用対象を探索することを目的として、高齢労働者の業務支援の可能性を検討した。具体的には、自動車の生産工程を題材として、高齢者と若年者の作業動作の比較分析を実施した。その結果、生産性と高齢労働者のメンタルワークロードを改善するためには、複数の身体部位を同時に動かせるようにすること、視野を広げることが有効な支援になりうるとの結果を得た。また、拡張業務システムで想定されるデザインプロセスの一部を整理すると共に、具体的なデザイン手法の一環として、人形やブロックを用いたアクティングアウトと仮想環境上でのアクティングアウトを検討することとし、予備的な実験を実施した。同実験を通じ、拡張業務システムのデザインにおいて検討すべき事項や影響の検討を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初、拡張業務システムを扱う理論的なモデルの構築とそれを前提としたデザイン手法開発を計画していたが、その前に拡張業務システムのデザイン課題について、実際的な課題の分析や体験的な手法を用いて抽出した方がより有効なデザイン手法の開発ができると判断し、モデル構築は後で検討することとしたため。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度に試行した、人形やVR環境を用いたアクティングアウトによる拡張業務体験デザインの手法・ツール開発を進展させると共に、デザインプロセスの整備を進める。また、開発したデザイン手法を用いたデザイン実験を行い、各手法の評価や長所・課題の分析を行う。また、同じく令和4年度に実施された製造業務における動作分析結果を精査し、人間拡張による支援のあり方を検討する。さらに、人間拡張技術を用いた働き方の普及に伴う社会的影響について、事例分析や理論・実験的アプローチ等に基づく仮説構築を行う。
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