研究課題/領域番号 |
22H03900
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
宇陀 則彦 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (50261813)
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研究分担者 |
加藤 誠 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00646911)
和氣 愛仁 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (70361293)
堤 智昭 筑波大学, 人文社会系, 助教 (80759035)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 人文学研究者 / 資料探索行動 / 行動分析 / 資料探索プラットフォーム |
研究実績の概要 |
近年、人文学資料にデジタル技術を適用し、新たな知見を得るデジタルヒューマニティーズという分野が注目を集めている。最近ではオープンサイエンスの流れからヨーロピアナなど大規模なデジタルプラットフォームが公開されている。今後は人文学研究者が「チーム型研究」を推進するための共創プラットフォームが必要であると指摘されているが、単純に人文学資料をオープンにするだけでは十分な共創研究を行えない。既存のプラットフォームには、人文学研究者の探索プロセスに寄り添ったかたちでデータを取り出す機能が不足しているからである。そこで本研究では、人文学研究者のための資料探索プラットフォームの機能要件を明らかにし、その有用性を評価することを目的とする。 2023年度は人文学研究者の資料探索行動の調査を行った。インスブルック大学では、3名に聞き取り調査を行った。聞き取り調査の内容は、研究テーマの概要とその文献探索方法および既存の文献データベースに対する考えである。聞き取り調査の結果、分野(歴史学、哲学)によって文献探索方法に大きな違いがあることがわかった。東北大学では、附属図書館所蔵の人文学資料について説明を受けるとともに、図書館部長と人文学資料の収集方針およびデジタル化について意見交換を行った。また、史料館を訪問し、館長と1名の教員に聞き取り調査を行い、人文学資料探索プラットフォームの将来像について意見交換を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
人文学研究者の資料探索行動を実施しているが、知見を得るには聞き取り調査の件数が足りないことがわかった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き聞き取り調査を行うとともに、資源探索プラットフォームの設計を並行して実施し、研究の遅れを取り戻す予定である。
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