本プロジェクトの初年度は、分析手法の開発、データー収集と予備的な分析に注力した。分析手法の開発として、Quantedaのバージョン4.0を開発し、本プロジェクトの分析にも有用な、機能を追加した。またLSXやSeededldaなどのテキスト分析用のRパッケージの開発を進めた。 データ収集では、アメリカ、中国、日本の主要な新聞の過去20年分の記事を集め、予備的な研究によってアメリカと中国の相互の脅威認識を安全保障と経済の観点から指数化した。研究協力者であるPeter Trubowitzが予備的な分析結果を国際学会と多数の研究セミナーで報告した。 日本におけるテキスト分析の発展を促すため、多言語テキスト研究会を東京と神戸で合計5回開催し、若手に対するアドバイスを行った。また、アメリカから若手の研究者を招へいし、日本の若手との学術的な交流を実現しつつ、共同研究を開始することができた。
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