• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

大都市と地方における若者のトランスローカルな生活様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23H00891
配分区分補助金
研究機関桃山学院大学

研究代表者

岩田 考  桃山学院大学, 社会学部, 教授 (60441101)

研究分担者 羽渕 一代  弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (70333474)
井戸 聡  愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (40363907)
寺地 幹人  茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (90636169)
木村 絵里子  日本女子大学, 人間社会学部, 助教 (60710407)
成田 凌  宮城学院女子大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (90982538)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワードトランスローカリティ / 若者 / 地方 / 大都市 / 社会学 / 質問紙調査 / 調査票調査 / インタビュー調査
研究実績の概要

初年度の令和5(2023)年度は、当初の研究計画どおり、研究計画を確認・再検討した後に、観察調査と探索的インタビューを実施して調査対象地の固有性を把握し、研究会において調査票の修正を行った。
(1)研究計画の確認・再検討:研究を開始するにあたり、研究計画全体の確認・再検討を行った。申請額からの研究費の減額などもふまえ、調査地を4地域から3地域にすることも検討したが、当初の計画どおり4地域(東京:特別区・西多摩地域/西日本:政令指定都市・条件不利地域)で実施することとした。ただし、実査作業を調査会社に全面的に委託するのではなく、サンプリングなど実査に関わる作業を自身らで行い経費を抑制し、4地域で実施することとした。
(2)観察調査:調査対象とする4地域の観察調査を実施した。特に、2地域では地域のまちづくり的なイベントにも参加し、行政の関係者やまちづくりでキーパーソンとなっている方たちと意見交換を行う機会も得て、地域の固有性について理解を深めることができた。(3)探索的インタビュー:二度の先行調査で重要性が示された移動歴のタイプと基本属性による類型化に基づいて、調査対象とする4地域においてインテンシブ・インタビューを実施した。一般の住民の方たちの意識を把握することによって、調査対象地の固有性に対する理解を深めることができた。
(3)研究会における調査票の修正:観察調査と探索的インタビューで把握した調査対象地域の固有性をふまえ、対面およびオンラインの研究会において調査票の修正を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度の令和5(2023)年度は、当初の研究計画どおり、観察調査と探索的インタビューを行い調査対象地の固有性を把握して調査票の修正し、概ね当初の研究計画どおり進めることができた。
ただし、申請額からの研究費の減額などに伴う調査対象地と調査法の再検討に研究会のかなりの時間を割くこととなった。調査地を4地域から3地域にすることも検討したが、当初の計画どおり4地域(東京:特別区・西多摩地域/西日本:政令指定都市・条件不利地域)で実施することとした。ただし、実査作業を調査会社に全面的に委託するのではなく、サンプリングなど実査に関わる作業を自身らで行い経費を抑制することで、4地域で実施することとした。

今後の研究の推進方策

2年度目にあたる令和6(2024)年度は、年度の前半に調査票の最終的な修正を行い、調査票調査(4地域・各2000サンプル・郵送調査)を実施する。また、調査結果の速報をウェブで公開して調査協力者にフィードバックを行う。
令和5(2023)年度よりも研究会の実施頻度をあげ、実査の円滑な進捗を目指す。ただし、研究分担者の負担が過大にならないようオンラインでの会議を活用する。また、対面での会議はサンプリング作業の機会を活用するなど工夫する。
なお、研究分担者の追加を行う。政治や社会参加などの領域に関する分析をより深化させるのが主な理由であるが、実査作業を調査会社に全面的に委託せず自身らで行うことによる作業量の増加への対応でもある。ただし、作業量の増加に対しては、作業の部分的な委託などの工夫により、各研究分担者の負担が大きくなりすぎないよう配慮し、研究に注力できるようにする。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 地方移動する若者の移動経緯―広島県大崎上島のUターン者・転入者を事例として2024

    • 著者名/発表者名
      竹内陽介
    • 雑誌名

      地域社会学会ジャーナル

      巻: 15 ページ: 4-12

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地方若年層Uターン者の移動理由と構造的脈絡のすき間―広島県大崎上島の事例から2023

    • 著者名/発表者名
      竹内陽介
    • 雑誌名

      社会学評論

      巻: 74(1) ページ: 140-157

    • 査読あり
  • [学会発表] Collapse of the "Friends Bubble": Transformation of Friendship and Media Usage in Japanese Youth2023

    • 著者名/発表者名
      Koh IWATA
    • 学会等名
      XX ISA World Congress of Sociology
    • 国際学会
  • [学会発表] DATING APPS USAGE IN JAPAN2023

    • 著者名/発表者名
      Ichiyo HABUCHI
    • 学会等名
      26th Congress of the World Association for Sexual Health
    • 国際学会
  • [学会発表] ガールズ×都市×メディアでなにが見えてくるか2023

    • 著者名/発表者名
      木村絵里子
    • 学会等名
      『ガールズ・アーバン・スタディーズ』出版記念シンポジウム兼日本女子大学現代社会学科リレー講座「ガールズ×都市でなにが見えてくるか」
  • [図書] ジェンダー事典編集委員会編『ジェンダー事典』(「親密な関係と性関係」)2024

    • 著者名/発表者名
      羽渕一代
    • 総ページ数
      800
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      4621308874
  • [図書] 文貞實ほか編『社会にひらく社会調査入門』(「日本・世界の地方社会における調査と準備」)2023

    • 著者名/発表者名
      羽渕一代
    • 総ページ数
      266
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      4623096262
  • [図書] 日本家族社会学会編『家族社会学事典』(「モバイルメディアと家族―つなぐ/切断するメディア」)2023

    • 著者名/発表者名
      羽渕一代
    • 総ページ数
      754
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      4621308343
  • [図書] ガールズ・アーバン・スタディーズ-「女子」たちの遊ぶ・つながる・生き抜く2023

    • 著者名/発表者名
      木村絵里子
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      法律文化社
    • ISBN
      458904272X

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi