研究課題/領域番号 |
23H00975
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
山田 玲子 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10322869)
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研究分担者 |
佐藤 伸子 熊本大学, 大学院教育学研究科, 講師 (10226946)
岡田 忠雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30344469)
葛西 敦子 弘前大学, 教育学部, 教授 (80185735)
福田 博美 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90299644)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 学校看護技術 / 養護教諭養成 / 現職教育 / 養護実践力 |
研究実績の概要 |
本研究は「子供の健康を守るための養護実践力育成に向けた『学校看護技術』教育モデルの確立」(JSPS科研費JP20H01690)の継続研究であり、その研究成果である「養護教諭養成教育で教授する学校看護技術の教育モデル」を基に、現職教育へと発展させるものである。 本年度は研究計画に基づき、以下2点を実施した。 1.養護教諭養成大学での「学校看護技術」教育モデルの評価 養成大学での「学校看護技術」教育モデルの実践を研究メンバー4人のグループディスカッションにて評価した。特にフィジカルアセスメントの授業プログラムについて、その評価を基にプログラムの改善を行った。その後、養成大学において改善したプログラムを用いて授業を実施し学生の養護実践力に関する自己評価を得点化するとともに、養護実践力の継続について評価するために、卒業前の学生に調査を実施した。 2.現職教育で活用できる「学校看護技術」教育モデルの検討 1.で改善したフィジカルアセスメントの授業プログラムを用いて、現職養護教諭を対象とした公開講座を実施した。具体的には、ICT機器を使用して「熱中症」の危機管理マニュアルを作成し、高機能シミュレータを活用したシミュレーションからその評価・見直しを行った。シミュレータを用いることに関して、実際に測定したバイタルサインを基に養護実践を組み立てることが可能となり効果的であると評価ができた一方で、生体との違いから戸惑うという意見もあり、今後は従来型の模擬患者との併用によりさらなる教育効果が期待された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、現職教育に必要な「学校看護技術」の項目を抽出し優先順位を決定するため、養護教諭へのインタビュー調査を実施する計画であった。しかし、前年度実施した1名のデータを収集したものの、予定していた協力者の都合によりさらなるデータ収集ができなかったため、「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
今後は予定していた現職養護教諭へのインタビュー調査を実施し、現職教育に必要な「学校看護技術」を明確にしたいと考える。ただし、インタビュー調査への協力者が見つからない場合は、養護教諭へのアンケート調査に切り替えて、その実施を検討したい。これにより、現職教育で活用できる「学校看護技術」の教育モデルの作成につなげたいと考える。
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