研究課題/領域番号 |
23H00978
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
榊原 知美 東京学芸大学, 先端教育人材育成推進機構, 准教授 (20435275)
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研究分担者 |
横山 草介 東京都市大学, 人間科学部, 准教授 (60803484)
OH SUN AH 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (90363308)
高木 光太郎 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30272488)
高橋 登 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00188038)
田島 充士 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (30515630)
渡邉 忠温 東京学芸大学, 先端教育人材育成推進機構, 研究員 (20827836)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 異文化理解 / 交流授業 / 対話 / 日本 / 中国 / 韓国 / 大学生 / 授業開発 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,日中韓の大学の通常の授業を結び,文化的背景の異なる受講者たちが集団的対話における関係調整を通して共在的実践を生み出すことのできる,新たな対話的異文化交流授業を開発することである。2023年度は日中韓のうち2国がペアとなる4チームを構成し,以下を実施した。 ・日中チーム① 翻訳機能を付加したオンラインコミュニケーションツールを活用した交流授業の開発,実施,分析を行った。交流授業は日中の大学生を対象に計4回(各国2回)実施し,学生同士の直接的な対話や共同作業の実現を試みた。 ・日中チーム② 日中の大学生を対象にした異文化交流授業の新規開発と実施・成果分析を行った。開発した授業は北京師範大学において,2024年1月5日・6日にかけ,日本人3名・中国人3名の調査協力者を対象に実施した。 ・日中チーム③ 就学前教育をテーマにした異文化交流授業を開発するための準備として,両国の幼児教育の実践上の差異を把握することを目的に中国の複数の幼稚園の視察を実施した。実地調査の結果を踏まえ,日中両国の大学生を研究協力者として両国の実践の背後に想定される実践観の差異に関する予備調査を行った。 ・日韓チーム 交流授業に用いる素材の検討を行い,①小学校場面や大学場面におけるエピソードをめぐる日韓のとらえ方,②映画を用いて「家族・親子関係」をめぐる日韓のとらえ方,③8月15日の両国の政治家談話を用いた「日韓関係」のとらえ方,を取り上げるための準備をした。①のエピソードを用いて,2023年9月に韓国ソウルで対面交流授業,2024年2月にオンライン交流授業を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画にしたがい,これまでの交流授業の再分析と全体会議での検討,webサイトの立ち上げ,一巡目の授業計画の策定・実施・分析を行った。
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今後の研究の推進方策 |
今年度と同様,研究計画に基づいて研究を遂行する。
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備考 |
本研究が独自に開設したWebsiteのほか,チャイルドリサーチネット(https://www.blog.crn.or.jp/lab/08/03/)でも本研究の内容を紹介する連載を行っている。
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