研究課題/領域番号 |
23H00982
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | ビューティ&ウェルネス専門職大学 |
研究代表者 |
秦 由美子 ビューティ&ウェルネス専門職大学, ビューティ&ウェルネス学部, 教授 (30263031)
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研究分担者 |
アスピノール R・ウイリアム 同志社大学, グローバル教育センター, 教授 (10346009)
大佐古 紀雄 育英短期大学, その他部局等, 教授(移行) (10350373)
佐々木 亮 聖心女子大学, 現代教養学部, 講師 (10828594)
古阪 肇 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, フェロー (20710536)
河上 暁弘 広島市立大学, 平和研究所, 准教授 (30515391)
H Noothalapati 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 助教 (30748025)
松河 秀哉 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (50379111)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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キーワード | 女性リーダー / ジェンダー研究 / リーダーシップ / 北欧諸国 / アジア諸国 |
研究実績の概要 |
2023年度の研究実施計画に則り、ア)女性進出が高いアジア諸国(インド、スリランカ) イ)女性進出が低いアジア諸国(日本、ベトナム)ウ)女性進出が高い欧州諸国(イギリス、スウェーデン、フィンランド、アイスランド)エ)女性進出が低い欧州諸国(フランス、ポーランド)の調査を次の①から⑥の点から実施した。①女性リーダー教育に関係ある内容、②女性が関わっている平和教育に関係ある内容、③シティズンシップ教育の中でジ ェンダー・フリーに関係ある内容、④各国の女性リーダーの例の文献調査を実施するとともに、後半期には、⑤シティズンシップ教育総括、⑥平和教育の総括を実施した。 その成果は「エクセル形式及び論文形式」で取り纏め、今後のアンケート調査などに活用することとしている。また各国の女性リーダー総括に関しては70ヵ国から集まったロールモデルとなる女性たちにアンケート調査を実施し、その成果を纏めた。他にオックスフォード大学のユニヴァーシティ・カレッジWarden、ウルフソン・カレッジPresident、ハートフォード・カレッジPrincipalから女性リーダーに関する意見を収集。特にユニヴァーシティ・カレッジはオックスフォード大学初の黒人女性学寮長であることは大いに参考となった。 さらに、ミス・インターナショナル国際大会参加者にリーダーとしての価値観についてインタビューを実施したところ、非常に多様かつ有益なコメントが寄せられた。例を挙げる:「私にとってリーダーとは、影響力を持とうとすることよりも、他者との共生の中で真の自分を生きることです。直感に従うだけでなく、地域社会で何が起きているのか、どのような教訓を得ることができるのかに関心を持つことで、社会をより良くしたい、より良くなりたいと願い続けることです。このように、尊敬、誠実さ、寛容さ、勇気、規律は、すべてのリーダーにとって不可欠です」
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
科研メンバー全員の能力が高く、優秀で、かつメンバーの協力が大きい。Zoomで話し合いを実施した後、それぞれ担当の国の女性リーダーの調査を進めていくとともに、対面式での講演会や会議も実施し、それが刺激となり、また、各メンバーが研究を進めていっている。この調子で、来年度も研究を進めていきたいと考えている。 また、インドとスリランカに関しては、メンバーのHemanthが大学の学長及び副学長と面談を実施しておいること、また、イギリスに関しては、Aspinall、古阪、秦を中心に連絡網が構築されつつあり、インド、スリランカ、イギリスに関しては、2024年度に実施するアンケート調査の対象者が選定された状態である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、各国の多様な女性陣に送付及び対面式の面談で使用するアンケート作成に取り掛かる必要がある。まず、プレアンケートとして各国の文化、政治、教育等多面的に考えられたアンケートを作成し、可能な範囲での回答を得、その後、本アンケートに加筆修正していく。本年度はメイルでのアンケート送付になるが、再来年には、アンケート調査を各国で実施してもらうことになる。メンバー担当国の女性リーダーから回答を得ることになる。
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備考 |
2024年度から、女性リーダー研究に関する共同研究を実施するための準備段階である。遠隔協議をTeams及びZoomで実施した。
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