研究課題/領域番号 |
23H01002
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡崎 善弘 岡山大学, 教育学域, 准教授 (00725997)
|
研究分担者 |
服部 裕一郎 岡山大学, 教育学域, 准教授 (50707487)
深谷 達史 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70724227)
石橋 一昴 岡山大学, 教育学域, 講師 (70881267)
丹治 敬之 岡山大学, 教育学域, 准教授 (90727009)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
キーワード | エビデンスに基づいた学習支援 |
研究実績の概要 |
本研究の最終目標は「教育データ・エビデンスの効果的な選択・参照・活用の支援」である。文部科学省は教育データやエビデンスの参照・活用の検討を2019年頃から始めている。例えば,テスト得点の学習履歴やテスト成績に基づいて学習を個別に支援すること等が将来的なイメージとして描かれている。しかし,国内の教育データ・エビデンスに関する枠組み・ツール開発は海外の進展に比べて大幅に遅れており,現在も模索が続いている。そこで,本年度は,海外のエビデンス活用に関する資料の翻訳とエビデンスに基づいた教育実践に取り組んだ。海外のエビデンス活用に関する資料の翻訳は2024年度中に刊行予定である。科学的根拠の紹介だけでなく,具体的な実践方法も含めて紹介しているため,エビデンスに基づいた教育実践に関する知識の共有は次年度から開始できると思われる。また, 2023年度の夏と秋にエビデンスに基づいた教育実践を実施した。参加を希望する大学院生と学部生に対してエビデンス活用に関する知見を共有したのち,児童を対象に複数回の学習支援に取り組んだ。個別の実践形式で実施しているため,データの収集に課題が残った。また,教育データから価値ある情報を取り出す方法として統計的因果推論が役立つと思われるため,統計的因果推論の考え方に基づいたデータ解析にも着手している。さらに,現在は3冊目の翻訳の準備も同時に進めており,教師に役立つツールの生産も順調に進んでいる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外のエビデンス活用に関する資料の翻訳は2024年度中に刊行予定である。また,統計的因果推論の考え方に基づいたデータ解析にも着手しており,学会発表が可能になる程度まで進んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
教育データ・エビデンスに関するツール開発・情報共有が最も重要であるため,海外のエビデンス活用に関する資料・書籍の翻訳に引き続き取り組む。
|