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2024 年度 実施状況報告書

発達障害特性と二次的な情緒・行動問題の因果的連鎖に関する大規模縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K25744
配分区分基金
研究機関中京大学

研究代表者

辻井 正次  中京大学, 現代社会学部, 教授 (20257546)

研究分担者 村山 恭朗  金沢大学, 人文学系, 准教授 (00728785)
浜田 恵  中京大学, 心理学部, 准教授 (00735079)
高柳 伸哉  愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (20611429)
明翫 光宜  中京大学, 心理学部, 教授 (70469021)
伊藤 大幸  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (80611433)
研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2028-03-31
キーワードコホート研究 / 発達障害特性 / 情緒・行動問題 / 因果的連鎖 / 発達臨床心理学
研究実績の概要

発達障害を持つ児童生徒は、対人関係の問題や多動性、不注意などの特性により、抑うつ、不安、不登校、自傷行為、非行、触法行為などの問題を経験することが多い。特に、発達障害特性の個人差が情緒・行動問題にどのように影響するか、交絡要因による疑似相関を調整し、心理社会的メカニズムを媒介することが重要な課題と位置づけ、個人-環境の動的な相互作用の観点から、発達障害特性と二次的な情緒・行動問題の因果的連鎖の解明を目指す。本研究では、1一般児に見られる連続的な発達障害特性の個人差が情緒・行動問題にどう影響するのか、2交絡要因による疑似相関を調整した上で、個々の特性が情緒・行動問題にどの程度の影響を示すのか、3発達障害特性がどのような心理社会的メカニズムを媒介して情緒・行動問題につながるのか、という3つの問いを中核的な研究課題として、発達精神病理学において広くコンセンサスを得ている遺伝-環境の相互作用論(Rutter, 2014など)を理論的基盤とし、情緒・行動問題の発生に関わる要因として、遺伝的要素が強い発達障害特性や知能・気質などの「個人要因」、個人を取り巻く家庭・友人・学校などの「環境要因」、情緒・行動問題のリスクを低減する「保護要因」を想定し、これらの多様な要因間の動的な相互作用の中で情緒・行動問題が生じるメカニズムを、5年間の大規模縦断研究によって包括的に検証する。乳幼児健診では、1歳半健診、3歳児健診において、それぞれ約800名が調査に参加した。保育所・幼稚園では、保育士による評定と保護者による評定のいずれも約1200名のデータが得られた。小学校・中学校では、本人による評定、教師による評定、保護者による評定のいずれも約8千人の有効回答が得られた。全体では約1万人のデータを収集することができ、貴重な知見を加えることができた。成果について、学会誌等で報告する予定である。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

乳幼児健診では、1歳半健診、3歳児健診において、それぞれ約800名が調査に参加した。保育所・幼稚園では、保育士による評定と保護者による評定のいずれも約1200名のデータが得られた。小学校・中学校では、本人による評定、教師による評定、保護者による評定のいずれも約8千人の有効回答が得られた(2024年度:児童生徒本人8,306名、保護者7,765名、教師8,506名のサンプルを収集した。)。全体では約1万人のデータを収集することができ、貴重な知見を加えることができた。

今後の研究の推進方策

本研究課題の今後の推進方策としては、計画通りに、愛知県大府市において、2007年度生まれから2026年度生まれまでの20世代のコホートを対象とした系列的縦断研究により1歳半から15歳までの発達過程の検証が可能となるため、継続的な調査を重ねていく。

次年度使用額が生じた理由

コホート研究データの収集において、予定通りに幼稚園等のデータ収集ができなかったので、2025年度に再度、取り組みを進めていく。入力経費や、入力システムの構築において支出される予定。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ペアレント・プログラムの自治体での取り組みの現状と課題 ―発達障害者支援センターと市へのインタビュー調査より―2024

    • 著者名/発表者名
      田中尚樹, 辻井正次
    • 雑誌名

      中京大学現代社会学部紀要

      巻: 18 ページ: 107,131

  • [雑誌論文] 就学前の保育園生活における低出生体重児の発達の特徴〈2〉-保育の記録による発達尺度改訂版(NDSC-R)の縦断データによる検討-2024

    • 著者名/発表者名
      中島俊思 , 大西将史 , 辻井正次
    • 雑誌名

      佐賀大学大学院学校教育学研究科紀要(CD-ROM)

      巻: 8 ページ: 242,254

  • [学会発表] Participation Role-Driven Engagement Estimation of ASD Individuals in Neurodiverse Group Discussions2024

    • 著者名/発表者名
      Stefanov Kalin, , Nakano Yukiko , Kobayashi Chisa , Hoshina Ibuki , Sakato Tatsuya , Nihei Fumio , Takayama Chihiro, Ishii Ryo , Tsujii Masatsugu
    • 学会等名
      ACM Proceedings (ACM Proceedings)
    • 国際学会
  • [学会発表] 1歳6カ月児健診と3歳児健診におけるASD傾向のスクリーニングの有効性の検討-その後のASD傾向の予測性について2024

    • 著者名/発表者名
      廣瀬翔平 , 増山晃大, 辻井正次
    • 学会等名
      第132回日本小児精神神経学会
  • [学会発表] 石川県での金沢大学と連携した被災地域の学校における精神保健2024

    • 著者名/発表者名
      辻井正次
    • 学会等名
      第120回 日本精神神経学会総会
    • 招待講演
  • [図書] 「あなた」の起源- 子ども時代はその後の人生をどう形づくるか—2024

    • 著者名/発表者名
      ジェイ・ベルスキー,アヴシャロム・カスピ,テリー・E・モフィット,リッチー・ポールトン(著) 辻井 正次,鈴木 勝昭,土屋 賢治,中村 和彦(監訳)
    • 総ページ数
      392
    • 出版者
      金子書房
    • ISBN
      978-4760821914
  • [図書] 発達障害支援者のための標準テキスト─幼児期から成人のアセスメントと支援のポイント2024

    • 著者名/発表者名
      辻井正次(監修),髙柳伸哉(責任編集),西牧謙吾,笹森洋樹,岡田 俊,日詰正文(編)
    • 総ページ数
      324
    • 出版者
      金剛出版
    • ISBN
      978-4772420389

URL: 

公開日: 2025-12-26  

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