研究課題/領域番号 |
23H01525
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福田 大輔 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (70334539)
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研究分担者 |
浅見 泰司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (10192949)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 都市空間構造 / 交通行動分析 / 新型コロナウィルス / ICT / 行動変容 |
研究実績の概要 |
COVID-19の蔓延を経て経済活動のリモート化が大きく進展し,都市への人口・産業の集積や人々の移動の意義が大きく変わりつつある中,交通システムや都市システムの供給側も構造変化を余儀なくされている.本研究では,ポストコロナ期を念頭に,リモート化が交通システムや都市空間構造に及ぼす影響を解析し,いかなる都市・交通政策が社会厚生の増大をもたらすのかを評価するための分析方法論の構築と検証を行うことを目的とする.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定通りにモデルの開発が進展しているため,このように判断した.
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今後の研究の推進方策 |
a) リモート化が人々の交通行動にもたらす構造的変化を考慮した移動-活動-空間選択に関する個人選択モデルを構築する.物理空間上での移動・活動とバーチャル空間上での活動の同時生起パターンを記述する確率的意思決定モデルを構築する点に,交通行動分析上の新規性がある.構築したモデルは,代表者らが開発した東京都市圏のマイクロシミュレーションにアドインし,モデル出力結果と携帯電話基地局データとの同化により精度向上を図る.その上で,フィジカル・バーチャル空間への都市・交通政策上の介入がもたらす影響の多面的な評価を試行する. b) リモート化に伴う“バーチャルな集積の経済”を学術的にどう定義できるのかについて検討する.人々の間に存在する物理的,心理的,社会的,機会的な距離の諸概念のうち,どんなものがバーチャル空間上で近接化可能か? 物理空間上の集積とバーチャル空間上の集積との相互関係はいかなるものか? などについて,東京大学IINUと連携しつつ多角的に追求する.
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