| 研究課題/領域番号 |
23K26283
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| 配分区分 | 基金 |
| 研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学術院, 名誉教授 (60139516)
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| 研究分担者 |
益子 智之 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 専任講師 (00875362)
川原 晋 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (10367047)
山田 大樹 帝京大学, 付置研究所, 講師 (20727648)
平井 幸弘 駒澤大学, 文学部, 教授 (30181134)
木谷 建太 早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), その他(招聘研究員) (50514220)
菅野 圭祐 筑波大学, 芸術系, 助教 (80778093)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2026-03-31
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| キーワード | 文化遺産圏 / 香江 / フエ / 山水 / 文化的景観 / 阮朝 / コミュナルハウス |
| 研究実績の概要 |
1)本研究における「文化遺産圏(HUEM)」の定義に基づき、後黎朝および広南阮氏の南進による計画的な入植に基づいて整備され、阮朝時代に発展した香江下流およびラグーン周辺に位置する複数の伝統集落とその周辺地域を抽出した。これらは、低平地において稲作の治水・利水施設と集落の共有地が一体となって成立した「平野型」や、ラグーンに面して集落の共同住宅や生業・舟運の拠点が連なり、海と集落構造に密接な関係が見られる「里海型」に分類できることを明らかにした。 2)平野型・里海型に属する伝統集落の内、計3集落を対象に、コミュニティリーダーや集落住民へのオーラルヒストリー調査を行い、集落のコミュナルハウスが水害時の避難拠点として利用されるなど、環境と共生する上で伝統集落における歴史遺産が実践的に活用されている実態を明らかにした。 3)HUEMとして抽出した伝統集落において、ドローンによる3DフォトグラメトリやLiDARによる3Dスキャンによって歴史遺産となる建造物の3Dモデルや微地形の詳細な数値標高モデルを作成し、GIS上の空間情報アーカイブスを拡充し、また地形解析を通じて集落構造と自然環境との応答関係を解析した。 4)生成系AIによる大規模言語モデルを用いて、フエにおける山水の文化的景観に特化したカスタムGPTを構築し、日越の学生が参加したエコスタディツアーおよびフィールドワークにおいて活用し、ワークショップパッケージの開発に向けた多様な可能性を検討した。 5)フエ省地域開発研究所(HUE IDS)の協力を得て、フエを拠点とするスタートアップ企業の活動実態を調査し、コミュニティビジネスやエコツーリズムにおける現状と課題を分析するとともに、HUEMの今後のマネジメントに向けた検討を行った。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
フエ科学大学との共同研究体制が整い、共同研究会およびワークショップの実施により、特に香江下流域およびラグーン周辺地域における文化遺産圏としての調査が進展した。一方で、ワークショップパッケージについては生成系AIの活用によって新たな進展の可能性が出てきた。 以上のことから概ね順調に進展している。
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| 今後の研究の推進方策 |
これまでGIS上に空間情報として蓄積してきたアーカイブスを大規模言語モデルと結びつけ、会話ベースで流域圏マネジメント計画の多様なシナリオを検討できる山水の文化的景観アーカイブスを構築し、参与研究として用いることを検討している。 その実現に向けて、フエ科学大学との協働調査・ワークショップを継続し、三次元BIMアーカイブスやドローンによる3Dフォトグラメトリと連携した情報統合を進め、文化遺産圏のマネジメントに資する社会的技術として整備していく。 また、各種機関が運営するインキュベーション施設や、それらを拠点にコミュニティビジネスやエコツーリズムなどを実践するスタートアップ企業とも協働しながら、こうした技術をモデル地区において実装する社会実験を計画している。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
2024年度にフエ科学大学との共同研究体制が本格的に整い、主に香江下流およびラグーン周辺の伝統集落における文化遺産圏の参与研究を2025年度も継続する方針がフエ科学大学との間で共有された。このため、2025年度にも調査を継続し、また、それらの研究成果報告を国際シンポジウムとして実施するため、旅費および現地協力者への謝金を次年度使用額として繰り越す必要が生じた。2025年度に8-9月および3月にフエに渡航する計画である。
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