研究課題/領域番号 |
23H02300
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
松本 才絵 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), グループ長 (80344331)
|
研究分担者 |
舩山 翔平 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), 研究員 (70866946)
前田 雪 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(廿日市), 研究員 (10756521)
小寺 義男 北里大学, 理学部, 教授 (60265733)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 二枚貝 / 種苗生産 / 産卵 / 卵質 |
研究実績の概要 |
本課題はタイラギの産卵誘発ペプチドの投与により同一個体に複数回産卵させて得られた採卵結果に基づいて、その卵を放出した親貝の状態を把握し、またその卵から孵化した幼生の発生過程を解析することで、卵質評価方法を確立することを目的とする。産卵期を管理飼育したタイラギ親貝3群を用いて産卵誘発ペプチドを投与して採卵試験を行い、産卵数、卵のサイズ、受精率、孵化率を計測することにより、親貝の産卵回数による採卵結果の変化を明らかにした。同一個体からの採卵を、産卵の早期、盛期、終期の3回行い結果を比較した。いずれの回も全ての個体が産卵したことから、試験に使用したサイズの貝は天然海域において少なくとも3回以上産卵していると考えられる。孵化率の変化は個体によって異なり一定の傾向は認められなかったが、産卵回数により卵径は小さくなる傾向がみられた。採卵試験の際に採取したサンプルについて、親貝から採取した血リンパの成分分析と孵化したD型幼生で発現している遺伝子解析に着手した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた親貝3群からの採卵試験を実施し、結果を得るとともに親貝血リンパ及び受精卵、孵化幼生のサンプルを採取し解析を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度に用いた親貝2群について、同一個体を用いて再度採卵試験を行い、それらの結果を比較することにより卵質評価の指標となる候補遺伝子(物質)を探索する。
|