| 研究課題/領域番号 |
23K27011
|
| 配分区分 | 基金 |
| 研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
林 薫平 福島大学, 食農学類, 准教授 (30739355)
|
| 研究分担者 |
瀬戸 真之 福島大学, 地域未来デザインセンター, 客員准教授 (10386518)
原田 英美 福島大学, 食農学類, 教授 (10815492)
玉 真之介 帝京大学, 経済学部, 教授 (20183072)
渡邊 芳倫 福島大学, 食農学類, 准教授 (30548855)
高野 真広 福島大学, 食農学類, 講師 (30983671)
高山 太輔 福島大学, 食農学類, 准教授 (50612743)
小山 良太 福島大学, 食農学類, 教授 (60400587)
河野 恵伸 福島大学, 食農学類, 教授 (70355478)
齋藤 邦明 東洋大学, 経済学部, 准教授 (70738814)
則藤 孝志 福島大学, 食農学類, 准教授 (80739368)
荒井 聡 福島大学, 食農学類, 教授 (90212589)
|
| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2026-03-31
|
| キーワード | 農文協 / 農法 / 農書 / 福島 / 復興 / 農村 / 協同組合 / 原子力 |
| 研究実績の概要 |
農文協個人文庫の整理と部分活用を継続し全面利用開始に向け準備を進めた。全面利用開始に先立ち、12月に東京で開催された日本有機農業学会で農文協と並びで展示し、福島の復興農学を打ち立てる際に本文庫がどのような基礎づけを与えうるか参加者との討議に付した。 日本農業史学会の前年度末シンポジウム(2024年3月、東北大学で開催)「戦後日本農業・農村における技術革新の歴史的経験」の討議録を本年度に農業史研究で活字化し、動力や電化の技術が農村に伝播・普及していく過程をどう捉えるかの視点を研究代表者(林)のコメントとして掲載した。歴史から福島の復興農学につなげるため、福島県浜通りの農業復興調査を継続し、南相馬市の事例研究を分担者(荒井・原田・則藤氏)と東北農業経済学会で共同報告し同学会誌に掲載した。 福島県の中通り・浜通りの歴史的背景から震災後の復興過程までを一環で把握する作業の一事例として、研究分担者の則藤氏とともに、郡山市史 続編5(対象:2012-21年)の執筆に参画し代表者(林)は農林水産業、則藤氏は産業振興政策をまとめた。 日本協同組合連携機構で協同組合の歴史・成立条件・現代における実態の役割と制度面での課題について論文集をまとめ、2025年1月に刊行記念シンポジウムを東京で開催した。代表者は「協同組合の古典的組織原理の現代的応用」と題する研究成果を掲載した。協同組合の研究者で討議を重ね、次年度に大阪で開催される国際研究会(国際協同組合同盟アジア太平洋研究部会)での研究報告の主要な論点を設定した。 日本農業史学会の2024年度大会個別報告(2025年3月、日本大学で開催)に研究分担者の玉氏・齋藤氏とともに参加し、終戦後占領期わが国の農村動向、19世紀欧州の農業理論の生成、福島県の会津農書の成立などのテーマで討議を深め、次年度に福島で開催する旧農文協文庫を活用した研究会の軸を定めた。
|
| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度は、次年度に研究の最後の取りまとめとして農業・農村・農法・協同組合の歴史的把握から今後の福島の復興農学の基礎づくりまでつなげることを目指し、本研究全体を構成する各分野を進展させることができた。 日本協同組合学会・日本有機農業学会・東北農業経済学会・日本農業史学会で、旧農文協文庫を整理して復興農学の基礎に生かす趣旨を伝え研究協力や新たな連携の関係の基盤を作った。次年度の公開の研究会で、この点をより広げるための足がかりができた。 文庫そのものの整理・アーカイビングも並行して進め、次年度での最終整備と全面公開につなげていく。 以上を、最終年度である次年度に統合的にとりまとめる。
|
| 今後の研究の推進方策 |
歴史把握から福島の復興農学につなげるための福島県浜通りの農業復興調査を継続する。 福島県の中通り・浜通りの歴史的背景から震災後の復興過程までを一環で把握する作業として、あぶくま地域(飯舘村・二本松市旧東和町)を加える。浜通り地域では特に相馬・南相馬地域と、田村市都路町と葛尾村・浪江町・大熊町を対象とする。 協同組合と村落共同体の歴史沿革から現代(特に東北・福島)における可能性と課題を探る課題を、研究分担者の小山氏らと、大阪で開催される国際研究会(国際協同組合同盟アジア太平洋研究部会)で報告し討議資料とする。 歴史把握から福島の復興農学につなげる課題のこれまでの到達と今後の方向性について、東北農業経済学会の研究分担者らによるセッションで中間的な提起と、日本農業史学会の2025年度大会で、最終的なセッションを行うことを計画する。 文庫の整理・アーカイビングも並行して進め、最終整備と全面公開につなげていく。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者1名が当初の予定していた研究課題の遂行を完了し、その時点でその分担者の配分額に残金があったが、次年度(最終年度)に、研究代表者を中心とする研究全体の取りまとめに活用することを希望された分があることと、別の研究分担者2名の分が調査研究の予定(の一部)を変更したため。
|
| 備考 |
東日本大震災直後の2012年度から東日本台風の2019年度を挟んで2021年度までをカバーする農業・農村・産業史として、第1編第2章経済の中の、「農林水産業」(林薫平)及び「産業振興施策の展開」(則藤孝志)を本研究グループによって記述した。
|