研究課題/領域番号 |
23H02330
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
珠玖 隆行 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 准教授 (70625053)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
キーワード | 物理探査 / サウンディング / ボーリング / 室内試験 |
研究実績の概要 |
岡山市南区にある株式会社大本組工作所が所有する敷地を借用し,敷地内の測量結果に基づいて,ベンチマーク作成のための地盤調査計画を立てた.その後,応用地質株式会社の協力を得て,現地で物理探査,常時微動探査および電気探査,を実施した.さらに物理探査結果のみに基づいて,地盤構造の3次元可視化を実施した. 物理探査結果を参照し,敷地内のサウンディング試験の計画を立てた.当初,電気式コーン貫入試験の実施を予定していたが,現地の状況から,地盤表層に玉石層があり,電気式コーンは貫入できないことが明らかとなった.そのため,電気式コーン貫入試験の代わりに動的貫入試験を当初計画より多く実施することとした.動的貫入試験の結果と物理探査による地盤の3次元可視化結果を比較し,物理探査結果の信頼性について考察した. 地盤調査と室内試験にはかなりの時間を要するため,2023~2026年の間,毎年,1つづつ調査・試験項目をこなしていく計画であった.しかしながら,今年度,地盤調査を非常に効率的に実施することができ,本年度実施予定の調査を半期で終わらせることができた.次年度以降に実施予定の地盤調査および室内試験が実施できる時間的余裕が生まれたため,前倒し請求を行った.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
今年度,地盤調査を非常に効率的に実施することができ,本年度実施予定の調査を半期で終わらせることができたため.また,次年度以降に実施予定の地盤調査および室内試験が実施できる時間的余裕が生まれ,前倒し請求を行い,次年度以降に実施予定であった内容に取り組むことができたため.
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き現地調査・室内試験を実施し,来年度の半期までには終了させる予定である.その後,データの処理やデータ解析を実施する予定である.計画より順調に進んでいるため,地盤のモデリング手法に時間を割くことができ,より実務に即した方法論の提案につなげる予定である.
|