研究課題/領域番号 |
23H02473
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 匡良 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 特任准教授 (40553409)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 微小管 / γチューブリン複合体 / チューブリン / シロイヌナズナ |
研究実績の概要 |
γチューブリン複合体因子GCP2の1アミノ酸置換によりシロイヌナズナの細胞はねじれ伸長を引き起こされる。本研究では、微小管形成に重要な役割を持つγチューブリン複合体の変異がねじれ伸長を引き起こすメカニズムを明らかにし、表層微小管パターンに寄与する微小管形成の分子基盤を理解することを目的とする。 細胞のねじれ伸長を引き起こす微小管の構造を理解するため、spiral3型GCP2を発現する右巻きねじれ植物体からのγチューブリン複合体の精製を目指す。現在、微小管重合核精製のための植物体を作製中である。また微小管構造を細胞に伝達する分子機構を理解するため、細胞膜ー表層微小管近傍のタンパク質の同定を目的とした植物体の作製を行なっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
微小管重合核因子の欠損は、胚性致死を引き起こすため、機能解析が困難である。本研究では、熱によるタンパク質不活化技術をライブセルイメージングに導入することで、微小管重合核因子の微小管動態や配向に与える影響を解析する。GIP1aが熱により分解する形質転換体を作出することに成功した。現在、内在性タンパク質を欠損した株に導入し、高温に晒さない場合の相補性を調べている。
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今後の研究の推進方策 |
spiral3型のGCP2を含むγチューブリン複合体が形成する微小管構造を野生型γチューブリン複合体と比較解析する。これまでの実験から精製用タグの最適化が必要なことが明らかとなった。今年度は、精製後in vitro解析を行うために最適なタグを探索し、spiral3型GCP2を発現する右巻きねじれ植物体からγチューブリン複合体の精製を目指す。
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