研究課題/領域番号 |
23H02693
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加留部 謙之輔 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (20508577)
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研究分担者 |
石塚 賢治 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10441742)
加藤 光次 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20571764)
福島 卓也 琉球大学, 医学部, 教授 (40336160)
佐藤 賢文 熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 教授 (70402807)
下田 和哉 宮崎大学, 医学部, 教授 (90311844)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | HTLV-1 / ホジキンリンパ腫 / T細胞 / in situ hybridization / ATLL |
研究実績の概要 |
HTLV-1を組織学的に同定するHBZ-ISHの技術は確立しており、症例の同定は問題なく行うことができた。現時点で18例まで症例集積が進んでおり、それらに関しては典型的ATLLとCHLの中間の予後が示唆されている。その他の特徴的な臨床病理学的所見の有無について、より症例数を蓄積し解析を今後も進めていく。nCounterによるFFPE検体を用いたbulkでの遺伝子発現解析では、ATLL-HHは典型的ATLLよりもCHLに近い遺伝子発現プロファイルを持つことが示唆された。ATLL-HHが形態的に類似するCHLと同様の腫瘍微小環境を有することを示唆する結果であると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ計画当初に予想された通りのペースで研究が進んでいます。
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今後の研究の推進方策 |
RNAレベルでの遺伝子発現解析の結果を、FFPE検体での免疫染色により、蛋白質レベルでもvalidationする予定である。免疫染色の抗体選定、条件検討は終了しており、各施設から未染標本を取り寄せることでスムーズに解析を行うことができる。以上の手法を通して、ATLL-HH、CHL、ATLLにおける腫瘍微小環境の違いに関して、網羅的遺伝子解析を併用して詳細を明らかにしたいと考えている。
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