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2023 年度 実績報告書

表皮水疱症の創傷治癒遅延因子の同定とその克服

研究課題

研究課題/領域番号 23H02928
配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

夏賀 健  北海道大学, 医学研究院, 准教授 (70645457)

研究分担者 眞井 洋輔  北海道大学, 大学病院, 医員 (00972308)
長山 雅晴  北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (20314289)
高島 翔太  北海道大学, 医学研究院, 助教 (60962800)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード表皮水疱症
研究実績の概要

1) 表皮水疱症(EB)における表皮細胞遊走の配向性の解析
2023年度はサクションブリスターで作成したマウス背部水疱を、培養液中でex vivoライブイメージングする実験の条件検討を行った。新生仔マウス背部皮膚にシリンジで一定の陰圧をかけて表皮下水疱を作成した。その際、水疱を含めた背部の皮膚をサンプリングし、培養液に漬けてインキュベーター内での培養を試みた。本年度はex vivoで皮膚を観察する際の培養液を最適化し、また観察のための標本保定方法も決定した。その結果、数日間の培養で水疱が上皮化するまで成功した。また、培養表皮細胞のライブイメージングの条件検討を行った。こちらも同様に重層化する過程を可視化できた。観察時には光学顕微鏡を用いる観察と、Life-actを安定発現させた細胞について蛍光顕微鏡あるいは共焦点顕微鏡での観察いずれも成功した。以上の通り、ex vivoおよびin vitroのいずれの実験系でも可視化できており、順調に推移している。
2) EBの創傷治癒過程における余剰細胞の排除機構、細胞分化の評価
培養表皮細胞のライブイメージングで、細胞が重層化する過程まで可視化でき、その際に関連する接着分子も得られた。重層化する際には、分化マーカーであるケラチン10の発現が観察された。また、EBにおける創傷が顕著にあらわれやすい爪の分化過程について、げっ歯類の検体で複数の細胞増殖マーカー(Ki-67、phospho-Histone H3、PCNA)を用いて評価したところ、主にこれらのマーカーは爪母に発現していた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通り、初年度でライブイメージングの条件検討が終了し、また表皮細胞のライブイメージングにおける重層化とそのメカニズムも評価できたため。

今後の研究の推進方策

条件検討したライブイメージングをEBモデル細胞、EBモデルマウスへと応用する。数理モデルと統合することで、より包括的なEBにおける創傷治癒遅延のメカニズムを理解する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] 台湾國立成功大學(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      台湾國立成功大學

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公開日: 2024-12-25  

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