研究課題/領域番号 |
23H03193
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大江 真琴 金沢大学, 保健学系, 教授 (60389939)
|
研究分担者 |
大桑 麻由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (30303291)
真田 弘美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50143920)
岡本 成史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50311759)
野口 博史 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (50431797)
四津 里英 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (70566215)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
キーワード | 糖尿病足潰瘍 |
研究実績の概要 |
糖尿病足潰瘍治癒過程モニタリングスケールDMISTの開発により、個体内の治癒過程の定量的評価が可能となった。しかし、DMISTの各項目の重みづけがされておらず、個体間の比較が困難であること、DMISTでの評価が治療やケアなどのマネジメントと結びついていないことが課題であった。そこで、本研究では、DMISTを用いて糖尿病足潰瘍の治癒過程を追跡し、治癒に対するDMISTの項目の重みづけを行うこと、およびDMISTの項目と治療やケアとの関連を明らかにし、DMISTを用いた糖尿病足潰瘍マネジメントをアルゴリズムで提示することを目的とする。 令和5年度と令和6年度はDMISTを用いて糖尿病足潰瘍の治癒過程を追跡し、治癒に対するDMISTの項目の重みづけを行うこと、およびDMISTの項目と治療やケアとの関連を検証することを予定していた。 倫理委員会の承認後、令和5年10月よりキタムラクリニック(インドネシアポンティアナック)を受診した糖尿病足潰瘍患者を対象に、外来受診時に創部をDMISTでの評価、および、治癒または8週間の追跡を開始した。対象者の概要として性別、年齢、糖尿病の型、合併症、罹病期間、血糖コントロール、糖尿病の治療内容、創部の概要として、部位、潰瘍の原因、ワグナー分類、創部の治療内容について診療記録より情報収集している。特に治療内容については処置時に立会い、詳細に情報を得る必要があり、創部の生理学的な状態として、pH、細菌叢について測定している。3月末の時点で、98名の組み入れが完了した。 その他、調査項目の一つであるpHに着目し、糖尿病足潰瘍の治癒過程との関係に関してスコーピングレビューを行い、学術集会にて発表するとともに、論文にまとめ、ジャーナルに投稿した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定よりも受診者数が少なく、研究への組み入れ人数の推移に遅れはあるものの、調査は予定通り当該年度に開始し、追跡調査を遂行することができている。
|
今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、令和5年度に引き続き、調査を継続する予定である。
|