研究課題/領域番号 |
23H03204
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
キタ 幸子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (70757046)
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研究分担者 |
馬場 香里 公益財団法人東京都医学総合研究所, 社会健康医学研究センター, 主席研究員 (00825127)
池田 真理 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70610210)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | ジェンダーに基づく暴力 / トラウマリカバリー / パートナーからの暴力 / 子ども虐待 / 性暴力 |
研究実績の概要 |
2023年度はジェンダーに基づく暴力(Gender-Based Violence: GBV)のホリスティックなリカバリープロセスの全容解明に向けた量的・質的研究を組み合わせた混合研究を実施した。具体的には、2023年7月に倫理審査委員会の承認を経て、同年9月より、ジェンダーに基づく暴力(GBV)の当事者を対象にした大規模なアンケート調査を実施した。その結果、1136名の有効回答が得られ、目標例数の1000名11月末にアンケート調査を終了した。更に、11月より、アンケート調査でインタビュー調査協力可能と回答し、研究同意した26名に、Clinical Ethnographic Narrative InterviewとPhoto-experiencing and Reflective Listeningを用いた2回のインタビュー調査を実施した。現在もインタビュー調査は継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初は2023年度にアンケート調査を実施し、2024年度にインタビュー調査を実施予定であったが、アンケート調査の目標数を予定よりも早く達成し、2023年11月からインタビュー調査が開始できた。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査は2024年8月頃までに終了する予定である。その後、量的データ・質的データを用いて、トラウマリカバリーのタイプ別・共通の問題と支援ニーズを統計解析と質的分析を組み合わせて明らかにする。また共同研究者のSaint Arnault Denise教授(ミシガン大学)とLaura Sinko助教(テンプル大学)が収集した米国の当事者の量的・質的データと統合・比較し、文化比較を行い、国別・共通の問題と支援ニーズを明らかにする。得られた結果は、国内外の学術集会及び国際学術誌で公表する予定である。
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