研究実績の概要 |
骨格筋は、『動けば肥大し、動かなければ痩せる』というユニークな性質を持つが、これを支える骨格筋の機械受容の分子基盤は不明のままである。我々は、TRPV2チャネルが様々な細胞の機械刺激応答に必須であることを明らかにしてきた(Katanosaka et al., Nature Commus, 2014; 2019; The 4th International TRP meeting, 2021; Nakamoto et al., Arthiritis Rheumatol, 2021; Katanosaka et al., Sci Rep, 2018)。本研究では、独自に開発したTRPV2cKOマウスを駆使して、機械刺激に依存した骨格筋肥大におけるTRPV2の役割を詳細に解析し、骨格筋の機械刺激応答機構の理解を深化させ、筋肥大発症機構の解明を目指す。本年度は、TRPV2の筋幹細胞の役割に着目して、細胞の分化や融合がTRPV2発現に依存していることを明らかとした。
|