研究課題/領域番号 |
23H03403
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
山本 大介 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00402470)
|
研究分担者 |
松尾 啓志 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00219396)
梶岡 慎輔 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40609517)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | BLEビーコン / 屋内経路探索 / 地理情報システム |
研究実績の概要 |
本学では、全ての教室と廊下にBLEビーコンを1600台以上設置されている。このような、大規模なBLEビーコン実験環境は世界的に見ても稀有であり、実験データベースを構築し、一般公開することにも学術的意義があろう。 そこで、円偏波を用いた新型のBLEビーコン(以下、新型BLEビーコンと呼ぶ)を用いたデータセットを作成する手法について検討し、具体的な作業を実施した。具体的には、はじめに、予備実験として、新型BLEビーコンのデータを取得し、その特性について調査した。また、本格的なデータセット作成のための、データセットの詳細なスキーマを定義すると同時に、データを取得すべき経路についての検討を行った。さらに、取得したデータを扱うための専用のGUIソフトウェアを開発し、誰でも簡単にデータセットを扱うことができる基盤ソフトウェアについて開発した。 また、ルート検索のための基礎的なアルゴリズムとして、ストロークモデルという新しいモデルを提案すると同時に、それらを用いたk-FTSPアルゴリズムについて提案した。このアルゴリズムでは、k番目に右左折回数が少なく最短で最適な経路を効率よく取得するアルゴリズムである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データセットの構築を初年度に行う予定であったが、想定よりも時間がかかっており、2年度目も実施していく点において、若干遅れている。 しかしながら、経路探索に関する新しいモデルを提案するなど、当初予定していなかった成果を得られるなど、進展がみられる。 総合的に、おおむね順調に進展していると判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き、データセットの構築と、関連ツールの整備を行っていく。 データセットの構築ができれば、さまざまな実験が効率よく実施できると考えているため、データセットを用いて、研究を加速していく予定である。
|