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2023 年度 実績報告書

持続的な医療被ばく国民線量評価のためのデータ収集、線量評価法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23H03540
配分区分補助金
研究機関東京医療保健大学

研究代表者

小野 孝二  東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (10611171)

研究分担者 横山 須美  長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (20354699)
藤淵 俊王  九州大学, 医学研究院, 教授 (20375843)
恵谷 玲央  大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (20783450)
松原 孝祐  金沢大学, 保健学系, 教授 (30507372)
張 維珊  東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (40610960)
明神 大也  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40823597)
西岡 祐一  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50812351)
川浦 稚代  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (60324422)
赤羽 恵一  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子生命・医学部門, 研究統括 (80202521)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード医療被ばく / 国民線量 / 患者線量管理 / NRDR / NDB / ACR-DIR / CT / 非レセプト情報
研究実績の概要

日本は唯一の被爆国であるため、国民の放射線被ばくへの関心が高い。特に東京電力福島第一原子力発電所事故後は、国民の放射線被ばくに対する関心が一層高まり、医療現場では診断領域の医療被ばくによる健康影響を心配して検査を受ける際の相談は増加している。
日本は世界で医療被ばくの国民ひとりあたりの線量は最も高い。2008年の国連科学委員会(UNSCEAR)の報告書では、他の医療レベルの高い国々と比較しても日本のCT検査の実施件数や国民全体の平均線量が最も高い。また2020/2021年の報告書では、医療被ばくのグローバル評価が報告されている。この調査では、58カ国が回答し、そのうち33カ国が十分な回答を提供されている。しかしながら、本邦は十分な回答をしている状況にはない。
このような状況を踏まえて、持続可能で効率的な医療被ばくの国民線量評価の仕組みを構築することを研究目的とした。具体的には、医療保険等関連情報データベースNDBや臨床現場からの患者線量管理・線量記録データを活用して、医療被ばくの国民線量を客観的に評価するシステムの構築を図る必要がある。そのため、医療被ばく線量評価方法の確立と定期的な国民線量評価を行う仕組みの構築が求められる。
初年度は、我が国の線量評価の現状、国民線量の算定方法、生活環境放射線(国民線量の算定)の概要について分析し、国内外の医療被ばくの国民線量評価の現状と課題の整理をおこなった。その内容は、①国内外の線量評価・計算システムの比較、②透視検査の評価方法について(海外含)、③被ばく線量評価線量記録管理と新技術の適用について、④米国の医療被ばく情報の一元化の現状、⑤米国の国民線量の算出方法の調査、⑥米国以外の医療被ばく線量評価法、⑦診療報酬以外の被ばく線量評価方法の確立に向けて、⑧現状の分析と課題の整理、⑨理想的な線量評価の方向性に関する検討をおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度は、我が国の線量評価の現状、国民線量の算定方法、生活環境放射線(国民線量の算定)の概要について分析し、国内外の医療被ばくの国民線量評価の現状と課題の整理をおこなうことができた。
その内容は、①国内外の線量評価・計算システムの比較、②透視検査の評価方法について(海外含)、③被ばく線量評価線量記録管理と新技術の適用について、④米国の医療被ばく情報の一元化の現状、⑤米国の国民線量の算出方法の調査、⑥米国以外の医療被ばく線量評価法、⑦診療報酬以外の被ばく線量評価方法の確立に向けて、⑧現状の分析と課題の整理、⑨理想的な線量評価の方向性に関する検討である。

今後の研究の推進方策

本研究課題の今後の推進方策については、本邦における被ばく線量評価に向けてエックス線検査のモダリティ別に実現可能な国民線量評価の算出の実施と同時に将来的に定期的な被ばく線量評価を可能とするシステムについて考案する。

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公開日: 2024-12-25  

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