研究課題/領域番号 |
23H03767
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
村石 浩 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (00365181)
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研究分担者 |
榎本 良治 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (80183755)
片桐 秀明 茨城大学, 理工学研究科(理学野), 准教授 (50402764)
加賀谷 美佳 仙台高等専門学校, 総合工学科, 助教 (10783467)
渡辺 宝 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 診療放射線技師 (40974671)
石山 博條 北里大学, 医学部, 教授 (60343076)
渡邉 祐介 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (90582742)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 陽子線治療 / コンプトンカメラ / 放射線計測学 / 画像情報工学 / 放射線医学物理学 |
研究実績の概要 |
本研究では、陽子線治療におけるQA・QCの抜本的な向上を目的として、陽子線治療中の体内線量分布のリアルタイム可視化に特化したγ線可視化技術の開拓を独自に遂行中である。具体的には、4.4MeVγ線に特化した3hit型γ線コンプトンカメラ技術を新たに提案し、本期間内に原理実証実験、及びプロトタイプ検出器の製作を順次遂行予定である。初年度(2023年度)においては、KEK Open-itコンソーシアムによる協力のもとで、コンプトンカメラに特化した新たなADC-SiTCP基盤(NetWavetizer-40)の開発を遂行した。本基盤は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を採用し、32chの差動アナログ信号のAD変換、トリガーロジックの設定、及びネットワークによるデータ転送を可能とし、更に、高精度基準信号分配技術(MIKUMARI)を用いることで複数ボードの同期が可能となりセンサーの多チャンネル化に対応可能である。ハードウエアの製作を終え、現在、アナログ信号の読み出し方法やトリガーロジックを設定するためのソフトウエアの開発を遂行中である。本基盤の開発状況については、日本保健物理学会第56回研究発表会、第71回応用物理学会春季学術講演会において演題発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度においては、ADC-SiTCP基板の製作、及び本基盤を動作させるためのソフトウェア開発に専念したため、当初予定していた3hitコンプトンカメラの原理実証試験については準備段階にとどまった。
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今後の研究の推進方策 |
現在開発を行っているADC-SiTCP基板のソフトウェア開発が軌道に乗り次第、今回我々が提案する3hitコンプトンカメラの原理実証実験を順次遂行する。この実証試験結果を学会等で公表する前に、今回のアイデアについて特許の申請を計画中である。
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