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2023 年度 実施状況報告書

ブランド想起集合を踏まえた消費者のプロモーション反応要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23KJ0655
研究機関東京大学

研究代表者

星野 将孝  東京大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-04-25 – 2026-03-31
キーワードプロモーション / 消費者行動 / マーケティング
研究実績の概要

本研究課題は、消費者が購買時に想起する複数のブランドから成る集合(ブランド想起集合)を踏まえ、消費者のプロモーション反応要因を明らかにすることを目指す。ブランド想起集合とは、消費者が購買時に想起する複数のブランドから成る集合のことである。消費者は購買時に全てのブランドを考慮してはいないため、プロモーション反応要因を正確に把握するためにはブランド想起集合を踏まえた分析が必要である。本研究課題では、消費者の購買行動を説明するモデルを構築することで、プロモーション研究の発展に寄与することを目指す。さらに、消費者行動の予測精度を向上させるといったかたちで、実務にも役立つ知見を得る。
本年度は、ブランド想起集合内のブランド間競争に着目し、消費者の購買行動の分析を進めた。消費者の購買時のプロモーション反応を調べるために、ブランド想起集合に含まれるブランドが推定可能なモデルを構築した。このモデルを消費者の日用品購買データの分析に適用した。その結果、消費者のブランド想起集合に含まれるブランドと、消費者の購買時のプロモーション反応に関する知見が得られた。これらの知見は、消費者の行動モデルを構築する際の拠り所として利用できる。さらに、企業の販売促進戦略の策定にも役立つ知見であり、実務家の関心も高いものと考えられる。
本年度に進めた研究の成果の一部を学会で報告し、他の研究者から多くのフィードバックを得ることができた。また、研究内容をまとめた論文を執筆し、掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は予定通り、消費者の購買データを分析した。また、研究成果も一部公表できている。よって、研究計画はおおむね順調に進展していると考えている。

今後の研究の推進方策

引き続き、購買時の消費者行動を説明するモデルの構築を進めることで、消費者の購買時のプロモーション反応の分析を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

当年度予定していたデータ購入費用の支払いが次年度に後ろ倒しされたため、次年度使用額が生じた。次年度のはじめに、代金の支払いが完了する予定である。次年度予算は、次年度の研究計画を遂行するために使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 消費者の購買時のプロモーション反応要因の考察ー非対称なスイッチングの視点からー2023

    • 著者名/発表者名
      星野将孝
    • 雑誌名

      マーケティング・サイエンス

      巻: 31 ページ: 39-57

    • 査読あり
  • [学会発表] 消費者のプロモーション反応ー非対称なスイッチングの視点からー2023

    • 著者名/発表者名
      星野将孝
    • 学会等名
      日本マーケティング・サイエンス学会

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公開日: 2024-12-25  

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