研究課題/領域番号 |
23KJ1146
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
高島 さつき 滋賀医科大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-04-25 – 2025-03-31
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キーワード | 血管形成 / 胎盤 / Exoc3l |
研究実績の概要 |
本研究は、血管発生に重要と思われる遺伝子を探索した結果、同定されたExoc3lファミリー遺伝子の機能を明らかにすることを目指す。これまでの研究により胎盤におけるExoc3l4の発現が胚発生に重要であることが示唆されている。そこで、胎盤特異的Exoc3l4 KOマウスの作製及び表現型解析により、Exoc3l4 KOマウスの胎生致死の原因を明らかにすることを目的に、研究を進めた。 胎盤特異的Exoc3l4をKOするために、Cre発現レンチウイルス(LV) ベクターを構築し、培養細胞を用いてCre発現LVを作製した。現在、Exoc3l4遺伝子座のExon5にloxPが挿入されたExoc3l4 Floxed胚盤胞期胚にLVを用いて感染実験を行い、胎盤特異的Exoc3l4 KOの作出を試みている。さらに本研究を発展させ、Exoc3l1 tdTomatoノックインマウスについて、胎仔、新生仔における血管新生及び、成体における生態恒常性への関与について検討を行い、その結果を論文としてまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
胎盤におけるExoc3l4遺伝子の機能を解析するために、Cre発現レンチウイルス(LV) ベクターを構築、精製した。Exoc3l4遺伝子座のExon5に loxPが挿入された Exoc3l4 Floxed胚盤胞期胚を作出した。作出した胚盤胞期胚へ精製したLVを用いた感染実験を行い、胎盤特異的Exoc3l4 KOの作出を進めている。現在、得られた着床胚の解析を行っており、胎盤におけるExoc3l4遺伝子機能を検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
Exoc3l4遺伝子座のExon5にloxPが挿入されたExoc3l4 Floxed胚盤胞期胚にLVを用いて感染実験を行い、胎盤特異的Exoc3l4 KOの作出を進める。 また、Exoc3l4KO 胎盤の詳細な解析についても、進めていく。
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