現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
重アルキル化法の開発では、重水素化アルキルジフェニルスルホニウム塩の合成に成功したことで、多様な重水素化合成素子の調製と重アルキル医薬品への変換が可能となり、年次計画通り研究が進行している。また、ジフェニルスルホニウム塩骨格を変えると、新たな反応性を示すことが見出されつつある。2024年度は、当初計画していた重医薬品のより効率的な合成法確立と、重水素化反応のハイスループットスクリーニング法の開発、重アルキル鎖のCYP代謝安定性への影響解明に加え、重水素化アルキルスルホニウム塩を用いた新しい反応の開拓も行う。 上記研究成果は、3件の国内学会(創薬懇話会2023、第13回CSJ化学フェスタ2023、第40回メディシナルケミストリーシンポジウム)で発表し、うち第13回CSJ化学フェスタ2023ではポスター発表優秀賞を受賞することができた。また、筆頭著者として国際学術誌に論文投稿し、受理されるとともに、cover artに採用された(Angew. Chem. Int. Ed. 2023, 62, e202311058)。さらに、Synfacts (2023, 19, 1264)や、Org. Process Rec. Dev. (2023, 27, 2197-2210)で紹介していただいた。
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