研究実績の概要 |
書籍の刊行として、『被災者発の復興論 3.11以後の当事者排除を超えて』(岩波書店、山下祐介・横山智樹編著、3月8日刊行)の成果が得られた。またこれに際して、新聞等への記事掲載が2件あった。 学会誌等への発表は、2篇である。1つは、「生活者への視点から再び構造を問い直す」と題して、地域社会学会第 48 回自由報告部会2-1「震災・防災」の批評論文(招待あり)を執筆した。本篇は、地域社会学会ジャーナル11号(7月10日)に掲載されてある。もう一つは、野坂真著『地方社会の災害復興と持続可能性 岩手県・宮城県の東日本大震災被災地からレジリエンスを再考する』の書評論文(招待あり)である。「【書評】歴史と災後をつなぐ連帯と生活の地域誌 災害によって何が失われたのかを可視化する」と題して、週刊読書人(8月11日)に掲載されてある。 学会発表は、計4回行った。①「原発事故後の復興政策と空間管理の社会的現実 避難者の通いと地域自治会の再開過程にみる「潜在的な力」に着目して」(WS (B) 若手 WS 持続可能性を問い直す――地域からの再検討)、総合人間学会第17回大会、6月18日(招待あり)、②「原発事故からの復興における富岡町民の生活と将来に関する意識調査(3) 町に通う人の傾向と意識」、日本社会学会第96回大会、10月8日、③「原発災害による地域生活と共同の変容 福島県南相馬市原町区の地域自治会における活動休止と再開過程に焦点を当てて」、日本村落研究学会第 71 回安来大会、12月2日、④「原発事故からの復興における富岡町民の生活と将来に関する意識調査――調査の概要とその意義」○高木竜輔(報告者), 佐藤彰彦, 山本薫子, 沼尾波子, 金井利之, 横山智樹, 市村高志、第10回震災問題研究交流会(早稲田大学)、3月20日。
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