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2023 年度 実施状況報告書

日本キリスト教界の戦争責任に関する研究―在日コリアンの権利運動を事例に―

研究課題

研究課題/領域番号 23KJ1945
研究機関東海大学

研究代表者

荻 翔一  東海大学, 文学部, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2023-04-25 – 2026-03-31
キーワードキリスト教 / 戦争責任 / 植民地責任 / 在日コリアン
研究実績の概要

本研究の目的は、日本キリスト教界が在日コリアンの権利運動に参画する中で、いかにして植民地責任や戦争責任に対する歴史認識を深化していったのか、その動態的な過程を解明することである。
2023年度は、上記目的にアプローチするために関連する資料の収集・アーカイブ化を行った。研究開始時点で想定していた具体的な資料としては、在日コリアンの権利運動に取り組んできた、①キリスト教系団体の冊子、②日本人キリスト者の著書・論文、そして同運動を取り上げた、③キリスト教系雑誌、④新聞記事である。
①については、埼玉県さいたま市、兵庫県神戸市、韓国(ソウル)などを訪問し、関係者と面会のうえ、関連資料を入手した。②についても適宜入手しているが、活動に関わる日本人キリスト者は多く、また必ずしも組織化されているわけではないので、その全体像は現時点では把握できていない。③については『福音と世界』や『月刊キリスト』などの雑誌記事のタイトルから関連する記事を把握している段階であり、今後入手・アーカイブ化を行う。④についてはほぼ未着手であり、課題である。三大紙(『読売新聞』『朝日新聞』『毎日新聞』)などの記事にアクセスできる環境は整えたため、2024年度に入手・アーカイブ化する予定である。なお3月からはキリスト教専門紙(『キリスト新聞』『クリスチャン新聞』『カトリック新聞』)にも目を通しており、適宜、分析に組み込むことを計画している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

資料のジャンルによって収集・アーカイブ化の進捗に差異はあるが、おおよそ翌年度までに完了できる見込みであることから、本研究はおおむね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

2024年度は引き続き、資料の収集・アーカイブ化を行うとともに、在日コリアンの権利運動に取り組んできた教団・組織の関係者などに対してインタビュー調査を実施する。また受入研究者の人脈などを活かして、本研究と関連する日韓の研究者ともネットワークを構築し、共同研究や国際シンポジウムに向けた準備を整えていくことも計画している。

次年度使用額が生じた理由

デスクトップPCの費用が比較的安価で抑えられたことや、年度末に実施した韓国出張を諸事情により私費で行ったことから、次年度使用額が発生した。
次年度使用額は資料収集やインタビュー調査のために必要となる旅費などに使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 在日二世のキリスト者の信仰生活と民族教会に対する意識2023

    • 著者名/発表者名
      荻翔一
    • 学会等名
      日本宗教学会第82回学術大会

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公開日: 2024-12-25  

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