研究課題/領域番号 |
23KK0010
|
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
伊東 剛史 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (10611080)
|
研究分担者 |
大鳥 由香子 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (90882316)
貝原 伴寛 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 特別研究員(PD) (30983762)
櫻井 文子 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (60712643)
|
研究期間 (年度) |
2023-09-08 – 2027-03-31
|
キーワード | 動物園 / 動物史 / アニマル・ヒストリー / データベース / 人と動物の関係史 / アーカイブ |
研究実績の概要 |
本研究は、海外共同研究者と取り組む、次の3つのタスクによって進められる。①動物園において史料的価値を有する建造物・景観の映像史料と文献史料を収集し、両者を統合した動物園史料アーカイブを構築する。②そのアーカイブを活用して、科学史、感情史、動物福祉の歴史の3つの視点から、動物園の歴史的変遷と「人と動物の関係史」との相関関係を解明する。さらに、研究の進捗に応じて、③予め設定した「人と動物の関係史」の作業仮説を検証、修正し、その新たな理解のモデルを構築する。研究開始初年度となる2023年度は、研究代表者が中心となり、①についてはアーカイブ構築のためにRAを雇用して、データベース・アプリケーションの準備を進めた。同時に、国内外の動物園において、写真資料・動画資料の収集を行った。②については、本研究の成果として発表する予定の、国際共著論文の構想を得た。Cambridge University Pressから刊行される論文集において発表する予定である。また、参画メンバーは、それぞれの研究課題に取り組んだ。たとえば、研究代表者はシェイクスピア学会の特別講演において「劇場的空間としての動物園―アニマル・ヒストリーの課題と可能性」を発表するなどして、関連する学問分野からフィードバックを得た。③については、①と②の進展がみられた以降のタスクになるため、来年度以降に取り組むことになる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度半ばの採択の内定を受けたのち、順調に研究に着手することができた。研究成果としてまとめる予定の国際共著論文の構想を得た。
|
今後の研究の推進方策 |
海外研究協力者との合同実地調査を夏期に行い、実地調査の着眼点や方法、アーカイブ化する資料の取捨選択などのついて、研究参画者の目線をそろえる。アーカイブ化については、データ量を限定して試験的なデータベースの運用を試みる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
予定していた海外での実地調査の一部を次年度に行うことにしたため。
|