• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

ラドンの肺がんリスク評価は妥当か?カザフスタンの高ラドン濃度地域における再検証

研究課題

研究課題/領域番号 23KK0095
研究機関弘前大学

研究代表者

大森 康孝  弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 准教授 (70637602)

研究分担者 工藤 ひろみ  弘前大学, 保健学研究科, 助教 (50552684)
Chutima Kranrod  弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 助教 (60866945)
研究期間 (年度) 2023-09-08 – 2027-03-31
キーワードカザフスタン / ウラン開発 / ラドン / 肺がん
研究実績の概要

本課題では、カザフスタン北部のウラン鉱床開発地域において、ラドンとトロンの弁別測定および住民の健康調査を実施し、ラドンの吸入による肺がんの罹患リスクを定量的に評価する。
今年度は研究実施体制を構築すべく、相手国の受入研究者のグループとともにオンライン会議を実施し、研究目的、研究方法、研究スケジュールを共有するとともに、研究実施にあたり課題を抽出した。そして、2024年4月にカザフスタンで初回のキックオフ会議を開催することとなった。
また、予備調査で実施していたウラン開発地域に位置するアクス村において、屋内ラドン濃度の測定を継続し、約1年分のラドンデータを取得した。その結果、同一の家屋においても季節によりラドン濃度が10倍程度異なることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予備調査で実施した屋内ラドン調査により、一地域ではあるが1年分の屋内ラドン濃度データを取得できたことや、相手国とのオンライン会議により研究実施体制を構築し、研究課題の共有は今後の課題を抽出できたことから、順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

カザフスタンにおいて現地調査を円滑に移行させるため、2024年4月にカザフスタンにおいて本課題研究に関するワークショップとキックオフシンポジウムを開催し、受入研究グループのキャパシティビルディングおよび研究機関と連携の強化を図る。
また、弘前大学とアスタナ医科大学において研究倫理申請を行うとともに、夏に環境放射能に関する現地調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

当初計画では本年度中に採択課題に関するキックオフシンポジウムをカザフスタンにおいて開催する予定であった。しかし、課題の採択が11月となり、相手国の受入研究者より冬季の移動は危険を伴うと助言されたことから、シンポジウムの開催を翌年の4月へ変更した。この変更に伴い本年度使用額に残額が生じたが、年度初めのキックオフシンポジウム開催に伴う渡航で執行される見込みである。

備考

アウトリーチ活動の一環として、ラドン測定を行っている福島県立福島高等学校の生徒を対象にカザフスタンの屋内ラドン濃度レベルに関する話題を提供した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] アスタナ医科大学/ユーラシア国立大学(カザフスタン)

    • 国名
      カザフスタン
    • 外国機関名
      アスタナ医科大学/ユーラシア国立大学
  • [学会発表] Indoor radon concentration in capital city of Astana and uranium mining site of Aqsu, Kazakhstan2024

    • 著者名/発表者名
      Chutima Kranrod, Yasutaka Omori, Shinji Tokonami, Polat Kazymbe, Meirat Bakhtin, Yerlan Kashkinbayev, Ainur Pirmanova, Moldir Aumalikova, Zhantore Isa, Kassym Zhumadilov, Aya Sakaguchi, Hitoshi Sato, Masaharu Hoshi
    • 学会等名
      The 25th Hiroshima International Symposium "Research on Radiation and Its Effects in Kazakhstan and Other Countries
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] The project on indoor radon measurement in Kazakhstan. What do we need to clarify?2023

    • 著者名/発表者名
      Yasutaka Omori, Meirat Bakhtin, Hiromi Kudo, Chutima Krarod, Shinji Yoshinaga, Shinji Tokonami, Masaharu Hoshi
    • 学会等名
      The 6th Bilateral Workshop on Radiation Research and Its Related Issues
    • 国際学会 / 招待講演
  • [備考] 福島県立福島高等学校と福島大学の生徒、学生が研究所を訪問しました。

    • URL

      https://irem.hirosaki-u.ac.jp/?p=3572

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi