研究課題
本研究では、様々な分子構造を認識でき得るタンパク質の抗体分子に着目し、その機能抗体断片を構成要素として接合対象素材によらず素材間をナノレベルで正確に接合・アセンブリ制御できるバイオインターフェイス分子を創出するプラットフォーム技術を開発する。そのために、本年度は下記の研究を行った。(1) 二重特異性抗体を用いたがん細胞傷害試験①diabody型 : 昨年度に見出した抗体の物性と細胞傷害活性の相関ルールをさらに補充するために、リンパ球へのシグナリング機能を評価する系を構築した。その結果、高活性な二重特異性抗体はシグナリング機能を保持していたことが分かった。②非diabody型 : がん特異的ラクダ抗体ドメインを融合した抗リンパ球一本鎖Fvの二重特異性抗体の抗体物性と細胞傷害活性の相関を評価したところ、リンパ球結合性抗体の二量体化がリンパ球へのシグナリング機能を増幅しており、高い細胞傷害に繋がっていることが分かった。また、この非diabody型の二重特異性抗体を骨格として、新規ながん標的抗体の作製も行い有望な陽性候補を取得することができた。(2) 二重特異性抗体を用いたナノ粒子アセンブリこれまで取得した有機・無機材料に特異的なペプチド・抗体を用いてアセンブリして作製した金属とセラミックスのプラズモン膜と多孔質膜の機能評価を行った。プラズモン膜については、乾燥工程などを開発することでガラス基板へ均一な形態を保持して膜を形成させることができた。そして、多孔質膜についても、乾燥と焼結工程を改良することで、触媒効率が飛躍的に向上した多孔質膜にすることができた。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 6件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (48件) (うち国際学会 15件、 招待講演 5件) 産業財産権 (1件)
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