現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年4月に研究分担者の秋山が分子科学研究所へ研究拠点を移し,構造生物学的研究/生物物理学的研究を推進する環境・研究体制を構築するのに一定の期間を要した. また研究代表者は25年3月に定年退職し, 特任教授となった.これに伴い研究室の移動に時間を要した. しかし, それらは予定通り完了し, 新しい体制で研究を進める体制が整備された. 初年度の研究は今後の解析の基礎となる方法の開発を重点的に行なった. その結果, Kaiタンパク質の精製, 熱処理による混入活性の除去, 放射性同位元素による定量の高精度化, タンパク質結晶作製のためのシステムなどの開発が行なわれ, 25年度以降の基礎を固めることができた.具体的な解析の進展としては,ATPaseの温度ステップに対する応答,6量体生成後ATPaseの変動を調べ,KaiC 内に緊張状態が生成していることを示した.また,CIIにおけるリン酸化機構の解析,CI-CII間のカップリング異常変異体の解析が進んだ.
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